タージマハールの想い出ー1.エアーインディアはカレーがとても美味い

今、「あじあんじゃんくしょん」の以前のぶろぐ記事を「あじあんじゃんくしょん2」に
移行する作業をすこしずつ行っている。それで、昔の記事を読む機会が多い。
懐かしい。それで、気がついたのだが、あじあの旅の話も昔の記事ではごく簡単に紹介
しただけだったり、まだ紹介していない話もいくつかあったのだ。
そんな事もあるので、移行作業を続ける一方、昔の話ではあるが、想い出の、「あじあ話」
を時々取り上げてやってみたいと思いついたのだ。

それでは、仕事で何度かインドに行った際に、たまたま時間ができたので有名なタージマハールを
訪問した時の話を思い出してみよう。
インドに着く前から始まる。
「なかなか、出発せえへんなあ」、「もしかしたら乗り継ぎできへんかもしれん」
だんだん心配になってきた。仕事で中国、深センに来ていて、そこから香港に出て、飛行機に
乗り、シンガポール経由でインドのチェナイというところに行く。更に乗りついでバンガロール
まで行く旅なのだ。まだ香港の空港だ。航路に台風がいるということで機内に座ったのはいいが、
なかなか出発しないのだ。そのままでもう2時間ちかく待っている。機内やからシンガポールで
落ち合うはずの同僚に電話もできない。多分乗り継ぎ機は待ってないやろなあ。同僚はどうなる
んやろ。心配は尽きないがどうすることもできない。
やっと出た。香港、シンガポールはそう遠くないが、気持ちがあせって時間が長い。体が固まって
口が渇く。動揺しながら機外にでるといろんな航空会社の係員がそれぞれ名簿を持って待っていた。
「一応なんとかしれくれるんやな」私の名前もすぐに見つかった。
「貴方はエアーインディアに乗って下さい」、「SQで予約してたんやけど」、
「それはもう出てしまいました」同僚はいない。それに乗って行ってしまったようだ。
今頃は飛んでいるはずだから又又連絡はつかない。
「エアーインディアは汚いし、サービスわるいで」と友人に聞いたことがある。
「エアーインディアか」とちょっと落胆したが言われるままにするしか選択肢はない。
今で1時間半ほど遅れているから着くのは深夜の1時を過ぎるだろう。
夜中だが機内食が配られ始めた。ちょっと安心したので腹が減ったが、どうしよう。
「大丈夫かな?カレーやし火入ってるからいけるやろ」、「ベジタリアンカレー下さい」
「・・・・  おいしい!!」辛いし、その辛さがおいしい。カレーはベジタリアンカレーが
一番辛いと聞いていたがその通りだ。しかし、いろんな野菜が入っていて、しっかり煮込まれていて
味も複雑だ。粒の長いインディカ米に味がからんで美味しいのだ。
この前も後も、タイ航空やシンガポール航空でインドに少ないながらも行き来したことがあるが
この時の機内食が一番うまかった。
確かに機内はそれほど清潔ではない。それに独特のカレーと香料の混じったような匂いがする。
大韓航空はキムチの匂いがすると聞いたし、エジプトエアーは香料の匂いがきつい。
シンガポールエアーは客室乗務員の独特のチャイナドレス風の衣装が美しいし、ベトナムエアーは
アオザイ姿がどきっとする。
国家的な飛行機は国民性を運んでいるのだ。
エアインディアではサリーを着ている。インドのどの街でもカラフルで薄い生地のサリーを身に
まとった女性をよく見かける。ぐるぐると体に巻きつけて型のところからさらりとなびかせている
のは一見颯爽として軽やかで美しい。おなかのあたりがちらりと生身がみえたりしてどきりとしそう
だが、実はどきりとしない。何故かと言うと、サリーを纏ったひとは太めの人がおおいのだ。
インドでは奥さんに満ち足りた暮らしをさせるのが男の甲斐性の証であって、そのためには奥さんは
太っていないといけないのだそうだ。だからサリーは太めの体にさっそうとたなびいているのだ。
ということで、エアーインディアはカレーということやね。

ご飯を食べたら元気が出た。チェナイで同僚が待ってくれていた。これで安心だ。
ちょっとビールを飲んで、4時すぎにはもう又空港に行って、バンガロール目指さないといけない
インドは遠い。
チェナイといったら昔のマドラスだ。こういう所は個人的にゆっくり来たいと思った。
さてやっとバンガロールについた。
ゆっくりビールでもと思うが、早速仕事が待っている。

ホテルのご飯はとても美味しかった。

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