夫子廟
烏衣巷のすぐそばに夫子廟がありました。
いわゆる孔子廟ですね。古くからある大きな街とか、大きな街の史跡
とかには必ず孔子廟がありますね。
やはり昔から科挙などの試験を受けて官吏になるための基本は儒教の
教えだったのでしょうか。そういう学問処を孔子廟として備えていた
ような気がします。
いつも思うのですが、中国では、仏教徒と道教と儒教が自然に同居しています。
仏教の寺に道教の神様がいたり、その境内に孔子廟があったりと
まったく混合です。日本の神仏混合の比ではありません。
こういうカオスがあたりまえの歴史だったんでしょうね。
やっぱり香を焚く煙があがって、拝んでいる人もいます。
普通孔子廟には碑林があります。
高名な書家が碑を書いて寄進したのが残っているのです。
ここでは、論語の一節を木簡にして並べています。
こういうのは初めて見ました。
面白いですね。
もう殆んど忘れてしまっていますが、好く見ると知った言葉もあります。
「子曰く:徳は孤ならず、必ず隣あり」
「子曰く:己の欲っせざる所を人に施す勿れ」
「子曰く:吾、十五にして志を立て、三十にして立つ。四十にして惑わず、
五十にして天命を知る・・・・」
なるほどなるほど・・・
いいものです。