美術館からずずっと海岸まで降りたら下蒲刈島の港に着く。美術館の横にある
階段をおりてもいいが、車で来てるからすなおに車で行く。三之瀬というとこ
ろだそうだ。
この港は昔からある港だそうで、賑わった昔のままの舟だまりの石段が残って
いるのだと言う。ここから石畳の町を散策するのが観光コースなのだ。
今も舟が沢山係留されている。良い港だ。
それでは、町興しのボランティアの方に案内していただいて散策するとしよう。
それにしてもこの方は実によくご存知だ。いろんなことを調べて説明できるよ
うになっているのは良く分かるが、微に入り細に渡るまで事こまかく覚えてい
てまるで見てきたように喋ってくれるのだ。
ようこんなに覚えてられるものだ。わしなんかはじまんやないけど、何かしょ
うと思て立ち上がって2、3歩歩いたらもう何をしようとしてたか忘れてると
言うことがよくある。身の回りのものは置く場所を決めとかんとどこにおいた
か忘れて日がなさがしてることもあるくらいだ。
それでまあ、いろいろ教えてもらいながら歩いたけど申し訳ないが殆ど覚えて
いない。
おっとたった1つだけ覚えてる。
朝鮮通信使を接待した施設の跡が復元されて残っているのだ。
朝鮮から使節がやってきて一旦ここで、風待ち、潮待ちをして、都に上るのだ。
それだけやなくてここで接待しながらお上には朝貢できたかのように、相手に
は対等であるかのようにうまく見せかけるよういろいろ工夫して調整してたん
かも知れん。
こういうお金持ちの粋な家も残っているのだ。
その散策ついでにこの町にあるあと二つの美術館、蘭島閣美術館の本館と三之
瀬御本陣芸術文化館と言うのも見に行った。ちいさな町に三つも美術館がある
というのもすごいもんだ。
しかし、申し訳ないけど後の部は一番最初のほどは感動できなかった。
そこから又次の島に行く。道はちょうどええ具合にカーブしながら快適に走る。
おっと、かなりええ景色が見えてきた。ちょっと車を降りて写真を撮ろう。
丁度左から1/4あたりの水平線上、島と島の間の小さな島をよく見てみると
海面から浮き上がって見える。蜃気楼のような現象だ。
なかなかええ感じや。
そう言えば昔、中国の敦煌に行った時、玉門関に行く為に砂漠の中を延々と走
ってたら遥か砂漠の向こうの地平線にゆらゆらと海のようなものが見えた。あ
れも蜃気楼みたいな現象やったんやろなあ。
こんなん画に描くのは難しいなあ。
描いてもおもろないもんなあ。なんのこっちゃわからへんやろ。
やっぱり自然の方が偉大なのだ。
より大きな地図で 上蒲刈島で写真撮ったとこ を表示
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ありがとうございました。