ラオス、ルアンパバーン遊-14、街角の朝

晩ごはんを食べ終わってホテルに帰る道はわずかな街灯らしき灯りの他は漆黒
の闇が露地の裏から染み通ってくるかのようだ。時々話し声がする。灯りの下
で夕涼みをしているのかもしれない。メコン河の方からも声が小さな声が聞こ
える。歩く先の横の暗闇から何か出てきそうでかなり気持ち悪い。早く帰ろう。
鼻水はビアラオのせいばっかりちゃうかもしれんと早く寝たら、朝は気持ち良
く目が覚めた。鼻水は全くでない。やっぱり風邪ではなかったのだ。
散歩がてら朝市をぐるりとまわる。食べ物で沸き立っている光景は好きやなあ。
いつも元気がもらえそうだ。大体が同じ人が同じ場所にいるようではあるが、
そうでもない店もありそうだ。何か決まりがあるんやろか。スピーカーを鳴ら
して何か声を張り上げている人もいる。店の商品の宣伝でもなさそうや。何な
んやろか。売り手の呼び込みの声も賑やかだ。中国ほどやかましくはないが、
やや控えめなざわめきが気持ちいい。
一通り回ってからマンゴスチンを見つけた。おいしそう。5個買ったら1個ま
けてくれた。10kキープ(約100円)ほどだ。安いなあ。
河べりまで戻ってくると、街角の屋台店に人だかりがしていた。
フランスパンを積み上げておいしそうだ。名物の串にさした巨大な焼魚もある。
鶏肉や豚肉なんかの串焼きもジュウジュウゆうてる。奥の方では麺を食べさせ
ているようだ。

こんなとこで食ったら美味いやろなあと思う。
地元の人が仕事前に食ったり、買って持っていったりするのだろう。
しかし、よう考えたら、この店の道を挟んだ向かい側が河べりのテラス席にな
っていて、ホテルの朝飯はここで食べるのだ。だからここで作って運んでたん
やと言うのがわかった。
それなら朝飯にしよう。
昨日はカオソオーイやったんで別のがええと言うたら、フォーになった。

これもおいしい。ベトナムのフォーとはスープの味付けなんかが若干違うが、
殆ど同じ感じだ。野菜がおいしい。ちょっと心配だが後にはひけん。

ホテルに帰って部屋の入り口テラスの机の上でパソコンを見ながら、マンゴス
チンを食べていたら、あの妖しいトルコ人の居た部屋に新しい住人がやって来
た。若いカップルだ。どっから来たん?と聞くとドイツからやと言う。

ちょっと話をしてたら、女性の方が洗濯はどこでするんやと言い出した。そん
な場所ないでと言うと、あんたはどうしてんや?と聞く。わしは着替え持って
きてるから洗濯せえへんのやと言うと、不思議そうな顔をした。彼らは後でフ
ロントに持っていってたんでランドリーサービスを頼んだのだろう。その時は
思いつかんかったけど、街にはいたるところにランドリーサービスの店がある。
バックパッカーってこんなやりかたしてんかと思った。荷物は最小限で、洗濯
なんかは行った先々でやるというのが身軽な旅のこつなんやろねえ。
今日は、妖しいトルコ人の代わりにわしが妖しい日本人の爺さんになってたが
おもろい話は出来なんだ。

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ありがとうございました。