ラオス、ルアンパバーン遊-11、タートセーの滝って

しばらく歩くと、滝身見物客相手とおぼしきご飯屋さんやお土産屋さんらしき
所があったが客も従業員も殆どいない。
そのまま黙って通り過ぎると、
滝があった。
こんなやつだ。

普通は滝と言うと天から降りてきたかのような一条の滝とか
白糸のような滝とか
鯉の滝上りみたいなやつをイメージしている。
しかしここのやつは全然違うのだ。森の中をゴーゴーと水が流れているのだ。
まるで川からにょきにょきと木が生えてきたかのようだ。

まず危なかしそうな木の橋をどきどきしながら渡る。

すると目の前、視界一杯にぐわっと水流が迸っている。油断したら足元にも水
流がやってきそうだ。

さてここからどうするんやろ。看板も説明もなんもない。
よく見たら川の右に道があるここを上っていったらえんやろ。しかし、川の左
にも道があるではないか。まあしゃあない右に行ってみよう。

最初はいい道だったがだんだん細くなってどろどろになってくる。そのうち、
道が壊れて川になってしまってたりしながらも細々とと奥に続いている。まる
で熊野古道を川原道にしたかのようだ。ずるずるすべりながら、時には水の中
を歩かないといけない。

そして時には山道になる。

滝は同じような感じでどんどん奥まで続いている。

時間はどんどん過ぎるが、いっこうにどっかにたどり着かない。
ここが終やと言うのがないのだ。
最後に大きな落差のさすがこれが滝やというのがあるかと思えばそうでもなさ
そうだ。
そのうち看板があった。どうもこのままずんずん行くと、どっか崖の上みたい
なとこまで行って、そこからその崖をハーネス付けて懸垂下降で降りるような
遊びがあるみたいだ。

それも面白い経験になるかも知れんけど、どんだけ時間かかるかわからへん。
サンセットクルーズに間に合わんのとちゃうやろか。
同行した若者には悪いけど年寄りの心配が先にたつ。ここはこれくらいにして
もう帰ろうか。と言うことで最後までは見極めずに帰ってきた。
そやからタートセーの滝って、わしらが見た程度なんか、もっとすごいとこが
あったんやよう分からずじまいなのだ。
だれか知ってたら教えてほしいなあ。

それで、さあ帰ろうと又川を渡って、対岸のトゥクトゥクまで戻ったら、運転
手のおっちゃんが変な木の実を食べている。
「これ体にええんやで。特に男に効くんやで」、やって。
ほんまかいな。


より大きな地図で タートセーの滝 を表示

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