さて、滝を見に行くために約束していたトゥクトゥクのおっちゃんとこまでや
って来た。この時点では滝と言ったらクアンシーの滝やとばっかり思ってた。
断続的に雨が降ってるんで屋根のあるトゥクトゥクが有難い。車は一路南東方
面に向かって走る。ルアンパバーンは小さな街だ。少し走るとすぐに郊外にな
る。のどかな景色がやってきた。バイクのお嬢さん達が着いてくる。トゥクト
ゥクは決して早くないから大抵の車やバイクは追い越して行く。
しかし慎重なお嬢さん達は危険をおかさない。
しばらく走ったあと車は左にそれて山道に入っていった。細い道をうねうねと
走ったら小さな集落にでた。
目の前に川が流れている。渡し舟があってあれに乗れと言う。
この辺でおかしいなと思った。クアンシーの滝やったら川を渡るような行き方
はしないはずだ。それに着くのが早すぎる。それでもまだよう分からん。とに
かく行ってみよう。
川べりで渡し舟の番をしていたおっちゃんにお金を払うと、あれに乗れと指を
さす。ちゃんとした桟橋なんかはまるでなくていきなり川べりの土のところか
らひょいと乗るのだ。あぶなそうになったらおっちゃんが助けてくれる。ちょ
っと向かい側に渡るだけやけど結構スリルがある。渡し舟の値段は忘れたが、
たぶん2kか3kキープだったと思う。つまり2、30円。
舟は意外に速い。不安定ではあるがかなりおもしろい。
向こう岸にも桟橋なんかはなくて土手に横付けだ。土手をあがって向こうの方
に行くらしい。
看板の指す方に歩いていくと象が見えた。その横に入り口事務所のようなとこ
ろがある。値段は15kキープ。150円、えらい安い。
チケットを渡しながら象に乗らんかと言う。時間がないからやめとくわと答え
た。これではっきりした。クアンシーの滝やと象なんかはおらんはずやし、や
っぱり渡し舟で行くはずがない。ここは別の滝やったんや。
そうなると帰りの時間が読めない。クアンシーなら入り口から直ぐの筈やけど
ここはなかなか行き着かない。次にサンセットクルーズの約束があるから、5
じ前には船着場に買っていないといけない。
帰りの時間を計算しながら行こう。
それにしてもどんなとこに来たんやろう。
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ありがとうございました。