台南のホテルは、台南駅のすぐ近くだ。
荷物を降ろして一息ついて、さて、早速台南の街をぶらぶらしてみようか。
台南と言えば鄭成功の街だ。
お父さんが中国人で、お母さんが長崎生まれの日本人というからわしらにも親しみ深い人なのだ。
明朝末期、滅びようとする明の国を助けるために立ちあがったが、大陸で善戦するものの
破れてしまい、台湾に逃げて、先にいたオランダ軍を追いだして自分達の国を造ったのだ。
そういう意味では、台湾の歴史は南から始まるといっても良い部分があるのだ。
その後、いろいろあったとしてもさほど大きな戦乱に巻き込まれたわけではないから、南の
方に古い生活が沢山残っているのだろうと思う。
それでは鄭成功ゆかりの「赤嵌楼」というやつを見に行こう。
いきなりメインの大通りは成功通りだ。
このまま20分ほど歩けばいいはずだ。
「台南って、えらいバイク、多いなあ」
てなことを思っていたら、「ガシャン」とえらい音がした。
車がぶつかったのだ。ゆっくり走ってた同士やからそれほどの損傷はないようだ。
どうみても一方の車が反対車線に逆走気味に入り込んだように見える。それにしてもどなりあい
するわけでもないし、パトカーをすぐ呼んだりしてるわけでもなさそうやし、のんびりしたものだ。
異国では、こんな事でもつい観光気分で見てしまう。
いつまで見ててもしょうがないので先に進む。
暫く歩いて、左に回ると「赤嵌楼」の裏手に出た。静かな裏街という感じではあるが、
正面に回ると観光客が沢山いた。
もともとは「プロヴィンティア城」と言う名のオランダ人の要塞だったが、鄭成功が攻め勝って
占領したのだそうだ。
部分的には古いたたずまいを残してはいるが、後に再建されたものだろう。
その当時の武器や道具などがいろいろ展示されている。
まあ、それほど興味深々というわけでもないから、適当にぷらぷら廻る。
それよりも風が強い。
椰子の木がビュービューと風に吹かれて、葉が唸っている。
「明日は寒いやろなあ」
朝早くから、阿里山に行く予定だが、もう随分くじけそうになってきた。
まあそれは後で考えよう。
屋根の造りが面白い。
波を模ったような。
あるいは龍を模ったような。
海の神様を一杯造り込んだような。
松の葉も相当変っている。
寒くはあるがやっぱり南国にいるのだ。
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ありがとうございました。