極上のうどんに出会った。羽曳野「釜竹」

私は堺に住んでいるから、「意外と近いかもしれんな」と前から思っていた。
しかし、ここのメニューは、「ざるうどん」と「かまあげうどん」だけだという。
天ぷらやら肉やら揚げやらなんやかややら何もないというのだ。
口賤しいわしとしてはそんなんで満足できへんかったらどうしょうと興味津々ながらも
足が向かなかったのだ。
それでもまあ、「年末やし、一回くらい行って見るか」と車に乗った。
中環を東に走り、松原で左に大きくカーブしているところを曲がらず、真っ直ぐ
羽曳野に向かう。早すぎる。10分も走れば「野中寺」の交差点まで来た。そこを右に曲がって、
「おっともうこのへんのはずやけど」車を道端に停めてじっと見るが看板がない。
「「看板は無い」と食べログに書いたあったわ」と思い良く見ると暖簾だけがかかった
店がある。店はわかった。「駐車場はどこや?」ともう少し車を動かすと、そのビルの
南の外れにそのビルの駐車場があって、「釜竹」と書いたスペースも数台分ある。
「ちょっと早すぎたかな?」と心配しつつも営業中の看板に安心して中に入る。

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11時前だ。
客は誰もいない。
広くて清潔な店だ。大きな机がいつくかあって、椅子が沢山、相席中心の配置に
なっている。店内は何となく出汁の良い香りが漂っている。
「細ざるうどんと釜揚げ下さい」足らんかったらどうしょうとつい両方頼んでしまう。
他に客はいないが時間はかなりかかる。
中でトントントンと音がしたりする。うどん切ってんかなあ。
中くらいの椀と薬味と天かすと出汁の徳利が来る。

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もうしばらくして細ざるうどんがきた。

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細い。透明感があって美しいうどんだ。
つるんとしなやかでこしもある。麺の味がいい。
食べていると出汁の美味しさがだんだんわかってくる。
鰹の風味がすばらしい。
麺を一気に食べてしまったが、出汁を足して、天かすを足して、それだけで食べると
実においしい。うどんがなくても十分いけるくらいだ。

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さて、また暫く、「待ち」の空気に入る。
もう一度待つ。
椀と薬味と天かすと出汁の徳利が来た。

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すこししてうどんが来た。

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熱々でおいしい。つるんとのど越しがいい。
ざるとは又違った味わいがある。きついこしはないが、しっかり打った麺はしなやかだ。
さっきのざると後の出汁をたっぷり味わったのでお腹がかなり大きくなっている。
一気には食べられない。
それでも、天麩羅や揚げなどの具がない不安もなんのその満足して食べてしまった。
実にシンプルな満足感だ。
かなりこだわった日本酒がおいてある。酒にはうるさいと見た。
酒とざると出汁でいっかいやってみたいなあ。

店名 「釜竹」
ジャンル うどん専門店
住所 羽曳野市はびきの3-5-10 ベルデはびきの 1F
電話 072-956-1631
営業時間 10:00~15:00
定休日 月曜日
メニュー 日本語
言語 日本語

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