先日、ちょっと用があって友人達と上海および近郊に遊びに行ったので、その様子を
ぽちぽちと報告します。
機内食を食べて、ビールが少々まわってぽわっと良い気分の頃、飛行機は上海浦東空港
に降り始めた。無事着陸して平地をゲートに向かって走っている頃、突然後ろの方で
人が立ち上がった気配がする。
客室乗務員がすかさず、「座席に着いてシートベルトを締めて下さい」と言った。
男は頭上の荷物室を開けて荷物を降ろそうとしているようだ。
もう一度鋭い制止の声が飛んだ。男は、「うるせい!だまれ」みたいな事を叫んで
座ろうとしない。
「いったいどんなやつなんや?」と気になってシートベルトのまま首を曲げて後ろを
向いた。たいして酔っ払っている風でもないが、何となく目つきがおかしいようだ。
変に目を合わせたら因縁つけられるかも知れんと思い、気弱く目をそらした。
客室乗務員はたまらずにシートベルトを外して男の所まで行き、再度注意したが、
男は何か言い返している。埒があきそうにない。
あきらめて客室乗務員は席に戻ってベルトを締めた。もうすぐゲートに着く。
と、男は荷物を持ったまま、一番前の入り口近くまできた。
扉が開いたらすぐ降りようと言う姿勢だ。
「このままではすまんやろう」見てる私はこんなやつにはやはり何らかの制裁が
下るのを期待してしまう。
そう言えば、随分前に機内で酔っ払って暴れた乗客が連行され行くところを見た事が
ある。私自身、着陸寸前に気分が悪くなって迷惑をかけたこともある。
着陸したとたん、消毒服をきた一段がどどどっと入ってきて体温計を向けられた事もある。
着陸時は時としていろんな劇場になる事があるのだ。
男の興奮は大分おさまったようだ。客室乗務員も厳しい口調はしてない。
しかし、やっぱり出口で係員に止められた。一緒にどこかに行くようだ。
もしかしたら「閉所恐怖症みたいな病気で発作がでたんちゃう?」と友人が言う。
とりあえず何もなくてよかった。
前に客室乗務員のとんでもない経験談の本をよんだら、機内で出産とか、トイレで
男と女が・・・とか信じられないような事がいろいろあるそうだ。
またいつかびっくりするようなことに出くわすかもしれない。
旅の楽しみは尽きないものだ。
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ありがとうございました。