映画、「グレン・グールド」を見た

「天才ピアニストの愛と孤独」を描いたものだという。
大分前にグレン・グールドのバッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年モノラル録音)を聞いた
感想をブログに書いた事がある。
ジャズピアニストのようにウーウーうなりながら心にしみる清冽な演奏をしていた。
その後、ロベルト・コトロネーオという人の「ショパン 炎のバラード」という本を読んだ
感想をブログに書いた。これは
、ロベルト・コトロネーオショパンのバラード第4番ヘ短調作品52に未発表の別稿があると
いう話だった。この時ついに見つけ出した曲を弾く巨匠というのがグレン・グールドが
モデルになっているという話で、再びグールドに興味を持っていた。

長身痩躯の体で、自ら改造したという特別足の短い椅子に深く低く腰かけ、足をくんで
鋭い目で鍵盤をにらみ、まるで既にそこに存在する音をしなやかな指で力強く叩き起こそう
とするかのように音を創っていくのだ。
そして興にのればというよりは、無意識に謳っている声がピアノから音をひきずりだしている
かのようにさえ聞こえるのだ。
当に天才であり、奇行の人であった。まわりからみたら難儀な人であっただろう。
音に対しては絶対に妥協をしない人であったようだ。
元々、クラシック音楽って楽譜どおりにやるだけやから、多少の解釈による違いはあっても
創造という作業とは程遠いのではないかと思っていた。
しかし、「ショパン 炎のバラード」という本を読んでいて、考える以上に創造という作業が
関与する部分がありそうだと思わされた。

此の映画をみると更にそのことが思われる。
バッハから全く別のバッハを、ブラームスから別のブラームスを引きずりだしたのだ。
カーネギーホールでバーンスタインと共演した時、バーンスタインをして、
「私はグールドの考え方には賛成できない。しかし、グールドのやり方で演奏する」と
あえて言わしめたほどなのだ。

すごいなあ。こんな人好きやなあ。
若くして死んでしまったのは実に残念だ。
もう一度、ゴールドベルク変奏曲を聞き直した。素晴らしく美しい演奏だ。
死ぬ前に録音したこの曲はもっと違った味わいがあると言う。
それも聞いてみたい。

eiga111221

いい映画であった。

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ありがとうございました。