京都の奥の方に、かやぶきの民家が集まった集落があるでというのは今まで何度かテレビなど
で紹介されて知っていて、行きたいなと思っていた。
田植えの時期には、「ええやろなあ深い緑と春耕の姿が画になるやろなあ」と思っていたが
いつのまにか日が過ぎた。暑いときはもうちょっと季節がよくなってからやろなあと日が過ぎた。
秋がきて収穫の季節になった。そろそろ行きたいなあと思いつつ日が過ぎた。
とうとう紅葉の季節になった。いくらなんでももう行こう。
阪急桂からバスが出ているので最初はそれで行こうと思っていたが、家人も行くというので
車で行く事にした。
地図を見ると先日行った神護寺に行く162号線をそのままずっと行っても行ける。しかし
もっと早く行けるんちゃうやろかとナビをセットした。名神を降りるとナビは左へ左へ行けと
言う。どうやら9号線から京都縦貫道へ行こうとしてるみたいだ。
このナビ古いから京都縦貫道入ってるんかなあ?入ってないんやったら乗るのはええけど
降りる場所わからへんしと心配してたが、高速へ乗れと言いだしたから大丈夫だ。
安心したら次の心配だ。さっきから気になってた。ガソリンが殆どないのだ。
「どっかにガソリンスタンドくらいあるで」とたかをくくってたがなかなかない。
とうとう高速に入ってしまった。「もつかなあ」と思いながらちびちび走る。ちびちび走っても
ガソリンの減り方は同じだが気持ちがそうさせるのだ。
おりてからもなかなか見つからない。みちなりに走って来た大きな道から右にぐいっと曲がって
いくところまで来た。「あったで」元の道の先の方にGSの看板が見えたのだ。急いで戻って給油。
がまんしていたトイレにやっと行けたようなものだ。すっきりした気持ちで先を急ぐ。
低い山あいと河原が続く長閑な道は赤や橙、黄色、緑と自然が綾なす錦の織物に飾られている。
遠くに、かやぶきの集落が見えてきたなと思ったら、道の駅に着いた。
紅葉観光のシーズンやからか、観光バスが何台か止まっている。
風がビューと吹いて寒い。
道の駅の向かい側が「かやぶきの里」と言われる集落だ。
前面に田畑があって、かやぶきと瓦ぶきをとり混ぜた何十軒かの家が山の麓に展開している。
ぶらぶらとあるいて回るのにちょうどいいくらいの広さだ。
ぽつぽつと雨がこぼれてきた。温度は紅葉を楽しむのにちょうどいいくらいの寒さだ。
豊かな村のように見えた。お金が儲かっているかどうかはわからないが風景にゆとりがある。
観光客相手の家もある。土産ものというよりは、ここで暮らした此処の特別さをモノにして
提供しようという感じだ。
どの家にも庭がある。庭の木々も色づいていい景色をつくっている。
菜園もいい。
柿の木も良い感じだ。
裏山の杉林が美しい。
かやぶきの屋根の維持は大変だろうが、こういう風景は続けて行って欲しいものだ。
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ありがとうございました。