ホーチミン、フエの旅ー20

美しいリゾート、ランコー村
峠を走る時、列車は極端にスピードを落とす。軌道が曲がりくねって
いるのでスピードを出せないようだ。時にはトンネルもあるが、基本的
には自然の地形をあまり変えずに線路を引いているようで、列車の
スピードが将来どうなるかを考えて路線設計をしたのではないのだろう。
ベトナムの列車は距離の割に時間がかかるという感覚があるのは、単線
というのとこういう路線状況があるので、いくら高速の列車を持って
きても限界があるのだろう。それでも以前調べた時よりは格段に
早くなってはいる。
眼下に海岸の街と言うか村が見え始めた。ランコー村に違いない。
リゾート村というだけあって、その一角に洋館風の建物が集まっている。
あちこちのコンパートメントから人が出て来た。ここの景色を知っていた
のか、今気がついたのか、盛んに写真をとっている。
白砂の海岸線が綺麗だ。
リゾートの村でもあり、漁村でもある。
漁をする船が朝早くから海にでている。
仕掛け網も見える。
長閑な漁村の風景の中、列車はゆっくり進んで行くが、峠を下がりきると
平地になり、右に海、左に田園という自然の気持ちが良い風景の中に
入って行くのだ。
列車のスピードが段々上って行く。
部屋の中では、年配のおばさんがまだ寝ている。
上の段は、ダナンで二人降りた後は誰もいない。
さて、次はもうフエかな?