ホーチミンからハノイそしてハロン湾へ

ベトナム話、再開です。
この日は朝5時出発。
友人が事前に車を手配してくれていたので、早い目にチェックアウトを済ませて待っていました。・・・・、しかし来ない。どうしよう。
不安が頭をよぎります。
「どうもベトナムの人達は、かなり、時間にルーズだ。よく、時間に遅れる。言い訳はあるが、自分は悪くない。こういうのも、考え方や生活習慣なので、どうしようもない。怒ってもしょうがないと、思ってもあせってしまう。・・・・」
という事で、結局、タクシーで行きました。
ちょっと焦り気味で、チェックインカウンターに行くと、「すみません。この便はキャンセルです。次の便は11:30出発ですが、いいですか」
またまた、顔が真っ青に。
「良いも悪いも、これしかないのですか」、「はい」、「じゃあ、しかたないです」
「でも、行き先のハノイから、ハロン湾までの車は手配済で、8時過ぎには、ハノイの空港で待ってるし、大変だ。とにかく連絡をとらなくては」
という事で、友人に電話しました。
「・・・・で、便がキャンセルになりました。ハノイ到着が遅れます。手配の車どうしましょう。」、
「それは、まずいですね。別の航空会社で良い便がないか調べましょう。」
「ええ?、別の航空会社なんかあるんですか。知らなかった。」
「係員に代わって下さい」
という事で、なんとか、予定の6:30より少し遅い便を確保できました。
でも、手荷物を預けてしまってあったので、これを取り戻すのも大騒ぎで、
なんとか落ち着いて、朝食代わりにフォーを食べたのが、この写真です。

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ハノイについてからは、順調で、車でひたすらハロン湾目指して走りました。
高速道路も整備されて、3時間弱の快適な旅でした。
途中で、トイレ休憩みたいな感じで、土産物センターみたいなところに入りました。
「ここで、ゆっくりしてください。私は、ご飯を食べてないので、ここで食べて待ってます」と運転手が言います。
私は、こういう処はあまり興味もないし、買う気もなかったので、「20分でいいから、それで行こう。」と強く言いました。
結果、20分たっても、彼はやってこず、実際に出発したのは、40分くらいたってからでした。腹立たしい思いでしたが、時間に余裕もあったのでまあいいかと妥協しました。
ところが、今度は、帰る時も、同じ運転手で同じコースを逆行したのですが、またまた同じところに寄るのです。
こういうやり方でリベートを稼ぐのかとかなり頭にきたので、「今度は絶対10分!」と言い切りました。
が、やっぱり、30分以上かかりました。
今回の旅で、このことだけが、ひっかかってずっと不愉快に思っていました。

何日か後、旅の思い出も兼ねて、ネットでハロン湾の関連を検索していたら、この施設の事がでていました。
ここは、ベトナム戦争時の枯葉剤などの後遺症でハンディキャップを背負った子供達の社会参加の為の施設だったのです。ここで、工芸技術を学びながら、販売もするところで、ユネスコも政府も応援していて、ここを訪れる観光の車には、ここによる事を義務付けているという事がわかったのです。

今は、この事を猛烈に恥じています。
そういえば、あちこちで手話もやっていたし、ハンディキャッパーが多いなとも思っていたのです。よく考えれば思い至ったはずです。
それより、怒らないで、施設をよく見れば、どこかに説明があったはずです。
何か、お土産を買うことで、少しでも応援できるなら、進んでそうするべきだったはずです。
ずーーと、反省しています。

・・・・・それで、着いたのは、美しい、世界遺産「ハロン湾」でした。

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