映画「母達の村」

ベトナム話の途中ですが、映画を見ましたので、その話で割り込みます。
明日は又、ベトナム話です。

映画「母達の村を見ました」。

シニア料金なので、相変わらず得したような気分です。

これは、アフリカ映画です。

いきなり、モスクと称する建物が出てきます。
アフリカ音楽らしい、語り歌から入ります。とても印象的です。
でも、どうみても、イスラム教の教会というよりは、呪術的な建物です。
物語りは、「お浄め」と称する、割礼の儀式を逃れて来た、4人の少女を助ける話です。
インドネシアなどのイスラム教徒の中にも割礼をする人が多いと聞いたことがあります。
ユダヤ教でもそういう事があるとも聞いた事があります。
確かに宗教的な要求でこういう事をする習慣というのはあるのでしょうが、ここでは、それを更に呪術的にしてしまっているように思えます。
いくらなんでも、あんなナイフで強引に切り取るなんて、宗教の名をかりて、女性を無理やり支配しようとする要求からきているとしか思えません。
死人がでて当たり前です。
そして、反抗するものがでると、弾圧したり、殺したり、差別したりして、結局なかったことにしようとするのです。
今、地球上のどんなところでも、グローバリゼーションの影響で、好むと好まざるにかかわらず、大きな環境の変化を余儀なくされ、その結果、生活や考え方が、どんどん変わっていっているのですが、アジアやヨーロッパ大陸と違って、アフリカは、地続きではないから、影響がすくないのかも知れません。
だから、このような、呪縛がいまだに残っていて、地道に戦っていかなければ、抜け出せない、多くの不幸があるのだと思います。
こういうメッセージを内にも投げ掛けないといけない現実があるのでしょう。

それにしても、ここに出てくる女性達は美しいです。
なんとも魅力的です。
戦う母も強いです。
子供達の目は、きらきらして、本当に見事に美しいです。

「命を産み出し、育む、女性達に敬意を表わそう」
といった、語り歌がずーと流れてました。

いい映画でした。

eiga061010