中国で四川料理を食べに行くと、必ず注文する品があります。
その一つが辣子鶏です。ラーツーヂーと読みます。
一応これを食べて、その店の辛さや味のバロメータにしているのです。
辣子鶏というのは、写真でも分かるように、難しい食べ物ではなく、実に簡単な食べ物です。鶏肉を骨ごと細かく刻んで、山のような(これが驚き!、最初はビビります!)唐辛子や、花椒とともに炒めただけのものです。
これが、カラっと仕上がって、唐辛子の香りがするどくたっていると、本当においしいものです。
時には、ぶつ切りの唐辛子を口に含んで、中にある、小さな粒とお汁をすすると、辛いのは飛び切り辛いですが、うまさもひとしおです。
それだけで、汗がどっと出ます。
葱やピーマン、ピーナッツ、その他、いろいろ一緒に入っています。
どうやら、一気にこれだけの唐辛子と鶏肉を一緒に炒めてしまうのではなくて、最初に鶏肉を炒め、唐辛子で味を整え、その後、味を加えながら、唐辛子を足していくみたいです。
それも、強火で短時間にシャっとしあげないと、カラっと感が出ないので、それが重要だと思います。
鶏肉も小粒から、やや大振りまでいろいろありますが、やはり身が少なくても小粒の方がおいしいと思います。
いろいろ食べてますが、どうしても油でベタっというのも結構あって、好みもあるのでしょうが、難しくもあるのかもしれません。
この小粒の鶏肉が、コリコリッ、ヒリヒリッとする食感は、たまらなくおいしく、ビールにとても合います。
汗をふきつつ、ビールを飲みながら、これを食べるのは、四川料理の幸せの一つです。
全部、辣子鶏です。