思い出のライブハウス。

先日、友人達と飲み会があって、映画の話なんかでワイワイとやっていました。梅田のアクトⅢというところだったのですが、その後、帰ろうとしていたらJazzのライブをやっている店があるのが目につきました。
それで、ついふらふらと入ってしまいました。
梅田に本店がある「JAZZ・ON TOP」のアクトⅢ店というところでした。
ピアノトリオに女性ボーカルというシンプルな組み合わせで、しっとりとしたJAZZをやっていました。
綺麗で魅力的な女性の歌とお喋りがあって、バックはしっかりしたアンサンブルのトリオが調和のとれた好い演奏をしていました。
最近は、JAZZを聞きながら、ゆっくり考え事をするなんて贅沢な時間がなかったので、本当に貴重な一時でした。

ライブハウスといえば、神戸にあった小曽根実の店の事を前にブログに書きましたが、大阪でも昔からある「ROYAL HORSE」始め、色んな店に時々は行っていました。(最近は減りましたね)
なかでも、思い出すのは「パノニカ」っていう店です。
今はもうありませんが、九条の映画館「シネヌーボー」のとなりにひっそりとあった、ライブハウスともいえない小さな店で聞いたライブです。
セロニアス・モンクのパトロンだった女性の名をとった、店名からも想像できるようにJAZZに魅入られてしまったオーナの想いだけでやっているような店で、お客も殆どいないし、経営も結構大変だったんだろうって思います。
オーディオ装置なんかも粗末なものでしたが、時に催されるライブは凄いものでした。
たいしてギャラも貰ってないようで、どういう伝手で来られてたかは知りませんが、すばらしい演奏をする人達ばかりでした。
特に、ピアノのソロで残念ながら名前は忘れましたが、今迄聞いた事のないような、リリックで繊細だけど、芯のある凄い演奏をする人がいました。今でも忘れられません。

pannonica070310

もう、その店もなくなって何年もたちます。
ああいう、ひっそりと存在している店に、たまたま行き会って、そのドアを開けることができたって、本当に素敵な思い出です。
いつか又、そういう店に又行き会いたいものです。