かなり以前ですが、インド、バンガロールに仕事で行った時に、時間があって、お寺参りに行きました。
殊勝な宗教心があったわけではなくて、有名な寺院があるという事で、あまり見物するものもない街なので、そこに行ったわけです。
空は抜けるように青い、好天気の日だったので、暑さは半端ではありませんでした。アスファルトの道路は焼けるようです。
道端の駐車スペースに車を置いて、参詣道路をあるいて行きます。
なんとこの時、はだしでいかなくてはいけないんだよと教えられました。この暑い道路をはだしです。
最初はつんつんつま先だって歩いていましたが、続きません。
やけくそであきらめてぺたぺたと歩きました。
必死で草をさがしてその上に乗りながらです。
だんだん慣れてきてなんとか辿りつきました。
とても、とても大きな寺院です。敬虔な信者が沢山お参りにきています。
ちょっと参ったことが一つ起きました。
どうやら、聖水みたいなのを施しています。
どうみても清潔とは思えないような為水みたいなのを汲んで、拝みながら受けた手に施しているのです。
そして皆さんそれを飲んでいるのです。
連れて行ってくれた現地の人さえ、聖なるものだから飲んだらいいと
いうのです。
インドでは、聖なるものは、清潔とか不潔とか、綺麗とか汚いを超えているみたいなのです。
そういえば、ガンジス川の沐浴もそうですよね。
ペナレスでは、ガンジス川で沐浴の儀式をするのが聖なることなので、うんこがあろうが死体があろうが関係なく沐浴があって、その水を飲むのだそうです。
私は、そこまで超越した信仰心をもたないので、飲んだ振りをしてごまかしてしまいました。
さらに進むと、施餓鬼みたいなのがあって、粥を食べさせているのです。これもやはり清潔とかは超越しているみたいなので、パスさせていただきました。
それにしても、インドでの仏教というものの階を覗いた貴重な経験だったと思います。
バスも仕立てて、大勢の人が参詣に来ていました。