銀閣寺までたどりついたら、次は京都駅に向かわないといけない。友人達と夜、飲みに行く約束なのだ。
バス停に向かう。最近京都に良く来るようになったのでバスを有効活用できるようになった。
なかなか便利なのだ。だから事前に番号も調べてある。「100番だ」トイレに行ったら、眼の前を走り
去ってしまった。「次やな」
なかなか次が来ない。さすが銀閣寺、観光客が一杯ならんでいる。恋人達は、これからの予定や
晩飯をどこで何を食うかとか楽しそうに話しながら待っている。
「そっちに行くよりこっちの方が便利やで」とか「そこに行くんならあそこであれ食ったほうがうまいのに」
とかいっぱい思うが、聞いてくれないから教えられない。
へんなじいさんに聞く必要もないのだ。
バスが来た。ゆっくり走る。いつもなら少しいらいらするかもしれないが、今日はゆっくり走って貰うと
ちょうどいい頃に着きそうだ。それにしてもえらい満員だ。
学生達のグループが、「八坂神社に行きたいし、清水寺も行きたい」ような事を言い合っていて、
話がまとまってないようだ。「八坂神社やったらここやで」とつい言ってしまったが、相手にしてもらえない。
京都駅には少し早いがまあまあの時間についた。本屋によったあと、京都タワーに向かうとちょうどいい。
このあたりに屋台風のカウンターだけの居酒屋がいくつかあって、多国籍的な料理もたくさんあって、
安くて楽しいのだそうだ。
「それなら是非連れて行って」とお願いしたのだった。
全部そろうまで、立ち飲み屋で時間を消化。酒は好きだが立ち飲み屋はあまり行かない。立って飲むのが
しんどいのだ。
さて揃ったら目指す居酒屋へ。なるほど、スペイン風でありそうで、カレー料理もあって、創作風もある。
なかなかおいしい。ビールもハートランドの生があるではないか。
ハートランドをおいているところは大体味にうるさいと思っている。
こういう店がどんどんはやるといいなあ。
話のあう友人達とこうして飲むのは楽しいものだ。
私は、「なんば歩き」の話ばかりしている。年をとるとくどくなるから難儀なものなのだ。
こうやって、一列しかないカウンター席で、みんなで尻を外にはみ出しかげんに横並びで飲んで喋っているのは
楽しいし、へんてこな画にもなる。
「恋人と二人で飲むんやったら横並びがええんやで」
ほうそうなんか。私は向かい合って眼を見ながら飲むもんやと思っていた。
「いや横が絶対ええんや」と言う。
そうなんかと、乏しい記憶を検索する。「そういえば・・・」、「あのときああだと思えば・・・」
「むにゃむにゃむにゃ・・・」確かにそういう気もしないではない。
新しい情報がインプットされた。記憶は更新されると頭の中でそのインデックスは上位にあがるのだ。
しかし、この年になるとその情報を活用できるかどうか????
使わない情報のインデックスはどんどん下位に下がって行く。
「今から餃子食いにいこっ」
どういう展開になるのやら。
気持ちをゆるゆるにしあって飲める友達がいるのは大事な事だ。
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