浙江蘇、安徽他/黄山、古鎮、墨硯紙筆
月落ち烏啼いて・寒山寺
「さあ、次どこへ行こ」 「周荘、同里は、西塘と殆どおんなじやって、言うし、パスして、蘇州の寒山寺まで行こか、折角やから」 という事で、寒山寺に向かいました。 蘇州までくると、さすが、水の都、風光明媚なところです。 中でも寒山寺は超有名なところです。 観光客が一杯でした。 大きな寺です。 ここは、唐詩、「楓橋夜泊」にも謳われたところで、その詩情を期待したのですが、ちょっと観光化されすぎでした。 楓橋 […]
緑滴る古鎮・西塘 蘇州
「今年行ったところぐらいは年内に話し終えないと」という事で、ノートをもう少し戻して、4月の蘇州、西塘旅行の話です。 「次はどこに行こうか」 「上海から、蘇州に行く途中に、周荘とか、同里とか言った有名な古鎮があるそうやで」 「じゃ、そこ行ってみようか」 当日の朝、「周荘や同里は観光化しておもろないそうやで、ちょっと手前の西塘てとこは、まだまだひなびてて面白いらしいけど、どうする」 「じゃ、そこいこ」 […]
孔乙己・魯迅・紹興の街
昼食は咸亭酒店。 これは、有名な魯迅の小説「孔乙己」の舞台になったところだ。 こういう内容。 『魯鎮の居酒屋の模様は、他の土地とは違っていた。表通りに向かって曲尺形の大きなスタンドがつくられていて、スタンドの内側には熱い湯が用意され、いつでも酒の燗がつけられるようになっていた。働く人たちが午ごろに、また夕方に仕事を済ますと、よく四文の銅貨を投げ出して、一杯の茶碗酒を買い、・・・熱いやつをひっかけて […]
陸遊の悲恋、沈園/紹興
今年行ったアジアの旅を時間を遡りつつ少しずつ振り返ってみよう。 *7月の旅、紹興、杭州の思い出から。 上海から、車で紹興市まで、約3時間。 市内の庭園、沈園へ。 陸遊に沈園という詩がある。 城上斜陽、画角哀し 沈園、復旧池台に非ず 傷心、橋下、春波緑なり 曾て是れ驚鴻の影を照し来る 夢は断たれ香は消えて四十年 沈園、柳老いて綿を吹かず 此の身は行く稽山の土とならんも 猶お遺蹤を弔いて一度泫然たり […]