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浙江蘇、安徽他/黄山、古鎮、墨硯紙筆

廬山の真面目を知らず

蘇軾の詩に、「題西林壁」というのがある。 横看成嶺側成峰 遠近高低各不同 不識廬山真面目 只縁身在此山中 言葉も分り易いし、イメージも分り易い。 廬山は山容が大きく、尖った峰峰が沢山あるし、大きさもまちまちでそれぞれに趣があると言える。 俯瞰して看ればそう見える山も、中に入ってしまえば全容は見えず、それぞれの風雅を味わうしかないという意味だろう。 中国語の老師によれば、最後の2行、不識廬山真面目  […]

廬山は毛沢東の聖地でもあった

廬山山頂施設巡りが始まった。 やたら毛沢東の名前が出てくる。別荘、記念館・・。どうやら共産党軍が発祥したところらしい。 中国の人達にとっては、幽玄な詩境というよりは、この聖地詣でという意味の方が強いようだ。ガイドさんもここぞとばかり説明に力が入る。 「あんまり興味がないんだよ」とは言い難い雰囲気だ。 もちろん回りの中国の人たちは真剣に見学をしている。 ○○青年隊とかいった旗をかざした若い人達の団体 […]

南昌空港から廬山へ

「ニーハオ、ニーハオ」空港には女性二人がお出迎えだ。一人はガイドさん、一人は通訳みたいだ。 手配の車に座って、車が走り始めると、いきなりガイドさんが喋り始める。「わかる?」と聞いて、少し分かってそうな顔をすると、いきなり早口でどんどん喋る。 「あんまり分かってないから、ゆっくりゆっくり喋ってや」と必死で制止。それでも中々止まらない。 通訳らしき人は後で聞いたらボランティアで借り出されたそうだ。不慣 […]

上海博物館

大阪の東洋陶磁美術館と上海博物館は、今のところ私が陶磁器を勉強する基本になっている。 時間があれば、それぞれの美術館、博物館に行って、その時々の特集を眺めて目の保養をさせてもらっている。 東洋陶磁は、地元でもあるので特別展がある度に行っているが、中国の精緻で豪華な陶磁器から、李朝、高麗の陶磁器の簡素な魅力まで本物はこういうものなんだと改めて感動する事が度々である。 上海博物館は、さすが中国、コレク […]

老上海料理-蘭心餐庁

あちこちで賑やかなお喋りが聞こえる。 外で並んでいる人が中を覗き込んで、客の皿を指差し、店主に料理の名前を聞いている。めぼしいものを見つけて注文する為だ。 こういうのは初めての店でもおいしものにちゃんとありつくための常道だ。 我々の料理も殆ど指差された。ちょっと自慢ではあるが、ネットで事前に調べただけの事だ。事前に知っていたわけではない、本当は自慢にならない。 店内は4~6人座れるテーブルが6個く […]