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中国紀行

中国、南潯遊(杭州日記の続き)-05 舟の窓から

舟の上にいるととても中国にいるとは思えない静かな時間が流れていく。 おばちゃんが舟をこぐギィー、ギィーと言う音がゆったりしたリズムで聞こえ てるだけ、時々何か喋ってくれる。それなりに気を遣って説明したろと言う気 持ちなんやろけど、よう分からへんのが半分、あんまり興味ないんが半分でど うも聞いてないなと分かって来たんかだんだん喋りはらへんようになってきた。 運河は縦横整然と交差してるわけではなくて、 […]

中国、南潯遊(杭州日記の続き)-04 舟に乗る

さて、こんな具合に先に出口があって、入り口に廻って、出たら又入り口まで 戻ってその次の出口も通って入り口に向かってとこっからさきも繰り返すのは たまらんやんか。もうこんなんやめて舟に乗って廻ろうやという話はすぐさま まとまって、舟にのる。 手漕ぎの舟はおばちゃんが漕いでくれる。 途中で見学したいとこがあったら止めて待ってくれるみたいだ。しかしガイド ブックもなんも持ってへんのでどこで止めてもろたら […]

中国、南潯遊(杭州日記の続き)-03 張氏旧宅

この街は運河だらけのようだ。舟で観光してる人も多いように見える。手漕ぎ の舟がええ感じやんか。 わしらも乗りたいなと思うが、まず近場は見ておこう。隣は張さんという人の 旧家だそうだ。これも象さん組かな? しかし、最初に言ったように反対から来てるというハンデキャップがある。 ほら見てみい、先に出口にあたるやんか。行く難くてしゃあないやんか。 暑い中とぼとぼと入り口に向かう。 水辺やから少しは助かるけ […]

中国、南潯遊(杭州日記の続き)-02 嘉業蔵書楼あたり

暑いからゆるゆると歩いている。 木立の中に品の良い建物があった。ええ感じやんか。古鎮というより洋風やね。 こんなとこにアトリエなんか持ってたらええやろねえ。妄想やけど。 本当はここの持ち主のお嬢さんが開く舞踏会用に建てられてやつだとどっかに 書いてたような気がするけど定かではない。 そっから続く並木道もいい。絵になる景色だ。 こんなとこでお茶を飲んでたら時間を忘れるやろなあ。 おあつらえ向きにカフ […]

中国、南潯遊(杭州日記の続き)-01 小蓮庄のあたり

昨年春過ぎに杭州で3ヶ月留学生活をしてからもう半年以上経ってしまった。 今では随分前のことのように思うけど、あの楽しい日々は忘れられない。その 帰りに天津や西安に旅をしたこともブログで読んでいただいた。実は更にその 後、上海を通って南潯まで行っていたんやけど、そこまで書かないで一旦休憩 していた。その時の話を思い出し、思い出ししながら少しだけ書いてみたいと 思う。 杭州を切り上げて一旦上海まで戻っ […]