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中国紀行

上海南京東路の滄浪亭

上海、蘇州の旅を連載してきたが、上海に戻るところで終ってしまった。 その後は、ご飯を食べて、お酒を飲んで、翌日、日本に帰ってしまったのだ。 それでも朝は時間があったので、本屋に行った。上海では多分一番大きい書城という店だ。 北京では王府井書店が大きくて確か9階くらいまであったが、ここも同じくらいある。 だからエスカレーターで上がらないと行けないが、中国のエスカレーターはデパートでも どこでもだが、 […]

蘇州の露店骨董屋で買った皿

さて、長々と中国蘇州の旅の話をしてきたが、今日から元のスタイルに戻ろうと思う。 というと月曜だからモノの話だ。 さて何にしようと思ったら、やっぱり頭の中はまだ旅行記モードだ。 あの蘇州の盤水門で出会った露店の骨董屋の皿が気になる。 その前に、上海で古玩城に行った話もした。所謂、骨董デパートだ。 ここには確かに欲しくなるようなものが沢山あった。景徳鎮の古そうな磁器もあったし 青磁などもあった。しかし […]

蘇州古園の旅ー20

上海に帰ろう 楽しければ時間が過ぎるのが早い。 帰りの列車の時間が近づいてきた。蘇州の市街地は結構渋滞する。駅までは歩いて 3、40分くらいの距離かなと思っていたが、車でも結局それくらいかかった。 駅に着いたがまだ1時間くらい余裕がある。今度は立ち席だから、一般の待合室だ。 さすがに帰りの席がないくらいだ。人で一杯、超満員だ。 「何時の列車?」と隣で待っている人が聞いてくる。チケットを見せると、 […]

蘇州古園の旅ー19

滄浪亭を心に刻む 「この横に建物があるやろ。昔ここが画の学校やったんや。勉強に疲れたら、この門を くぐってこちら側の滄浪亭によく来たもんや。それで飽きずにこの亭の雰囲気を眺めて いたんや」 「この木はなあ、昔は芭蕉と竹と梅の3種類がそろってたんや。もう芭蕉がなくなって しもたなあ」 「あっちの建物の中に、昔私が画いた画が残ってるで」 「見たいですね」 「今は入られへん」 老師の中に想い出が駆け巡っ […]

蘇州古園の旅ー18

蘇州古園、滄浪亭 蘇州の作家、沈復という人の「浮生六記」という本がある。 哀しい物語りだ。 風流や文学をこよなく愛する若い夫婦が、才能もあるし、人もいいし、努力も一杯するのに どうしても報われない。 どんどん、どんどん不幸になっていく。最後は愛する妻が病気になって、薬を買う金もない。 死んでしまって葬式をだす金も無い。 そんなに落ちぶれても、美しい景色を愛でて、詩を読む心はなくしていないというよう […]