蘇州古園の旅ー10 ちゃっちゃと下りましょう とうとう山頂の塔が見えるところまで来てしまった。日中友好の記念碑がある。 「ちょっとここで写真とってよ」老師は日中友好に関心がある。 「ずっと前に日中友好に尽くしたある人を案内してここに来たんや」 もう時間は眼中にないようだ。「大丈夫ですか?」、ちょうど下で待っている人から 老師に電話が入った。「直ぐ下りるから」と言っている。 「大丈夫、すぐに下りるから、皆待っててくれる […] 続きを読む
蘇州古園の旅ー9 次は霊岩山寺へ この辺を車で走りながらずっと気になっていたのは、山頂に見える塔である。 なだらかな丘の緑が一杯の先の方に丁度好い具合に塔がちょこんと立っている。 「あれも画になるなあ」と思いながら車がそれを見える位置に来るたびに思っていた。 今からそこに行くのだそうだ。駐車場からはかなりありそうだ。 今度は人が多い。有名な寺なんやなあと思いながら歩く。所謂門前町のようになっていて 道端にいろいろな […] 続きを読む
蘇州古園の旅ー8 天平山の静かな空気 広い庭園の中に池がある。庭園の木々と古びた建物、背後の山がこの池に映りこんでいる。 静謐といえる空気が水面に漂っている。 「画になるやろ」老師が言う。 「子供の頃、半日かけて自転車こいでここまで来て、ずっと写生したり、ぼんやり考え事 したりして一日過ごしてたんや」 目が遠くを見る目になっている。東屋を指さして、 「この椅子になあ、一日座ってたんや」 「青春時代を思い出してるんや […] 続きを読む
蘇州古園の旅ー7 蘇州郊外、天平山へ 人でごったがえす出口付近できょろきょろしていると、向こうの方で老師が手を振っている。 「やあ、いらっしゃい」 「友達に案内を頼んどいたから、ちょっとこっちで待っとこう」 「えっ、そんなんええんですか?」 「長いこと会ってへんやつやけどなあ、昨日電話したら引き受けてくれたんや」 「今日は平日やから、仕事あるんちゃうんですか?」 「大丈夫。大丈夫」、「市政府のえらいさんらしいで」 […] 続きを読む
蘇州古園の旅ー6 列車で蘇州駅へ さて、一夜明けて、上海駅に向かう。 こころなしか人は少ない。春節も終わり頃だから、上海は出る人よりも入る人が多いのだろう。 だから勿論、行きは座席はあるが、帰りは座席が取れずに立ち席で帰らないといけない。 それでも乗れるだけ良い方だと言う事だ。行きのチケットをよくみると1等と書いてある。 「ラッキー」だ待合室も良い方を使える。さすがにガラガラだ。 それにしてもちょっと腹が減った。売 […] 続きを読む