蘇州古園の旅ー15 宝帯橋 気になっていたのは老街の入り口の所に店を出していた胡桃屋さんだ。 「胡桃ってこんなに種類があるのか?」と驚くほど、いろいろな胡桃が袋に詰めて並べてある。 「どれもおいしそう」生で獲って来たやつを家で軽く煎って持ってきたのだろう。 焼き加減も不揃いだ。まあそこがいい。 「これを20元分下さい」と指をさした。おっちゃんが袋に入れて重さを測っている間に、 「ちょっと味見していいですか?」と一つ齧 […] 続きを読む
蘇州古園の旅ー14 砂糖黍の汁 少し肌寒いが天気は良い。かなり歩いたので体が温まってきた。 又、賑やかな所に出た。多分、このあたりが、観光地の中心地なんやろうなあと 思わせる賑わいだ。ちょっと歩けば直ぐに人に当たる。露店のおじさん、おばさん から声がかかる。 「安いで、安いで」、「美味しいで」、「こんなんどや」 どこに行っても疏水がある水郷の街だ。ここでは、疏水を廻る観光舟まであるようだ。 紅い提灯の舟が手こぎでゆっ […] 続きを読む
蘇州古園の旅ー13 木瀆老街散策 ほろ酔いかげんで店から出ると木瀆の老街だ。老街をぶらぶら歩きするのは気持ちが良い。 木瀆と言うのは、水郷の古鎮ということで一応観光地ということになっている。 だからだろうか観光客らしき人も多いが地元の人のぶらぶら歩きも多いようだ。 特に何か目立ったものがあるわけではないが、今は修復、再建、再構築の手が入った古鎮 が多いのでとうしても「作られた古さ」を感じてしまうが、ここは全く自然のそ […] 続きを読む
蘇州古園の旅ー12 石家飯店の昼食は 店内は庶民の大食堂と言う感じ、私の大好きな雰囲気だ。 真昼間だが、どの卓も家族連れやら、仕事仲間、友達同士、いろんなグループで 満員だ。ワイワイと大声で喋りながら食事している。 新店に席がなくてよかった。あそこならきっと個室か大部屋でも雰囲気がお上品だっただろう。 「ビールたのんでいいですか?」酒飲みは私だけのようなので遠慮がちに頼む。 付き出しは漬物。すぐに鴨の胆が出た。どちら […] 続きを読む
蘇州古園の旅ー11 蘇州郊外の老舗、石家飯店へ 手元に、蘇州の作家、陸文夫と言う人が書いた、「美食家」という本がある。 呉越の時代、宋の時代、明清の時代、ずっと文化の爛熟の地であった江蘇の地 の美味しい物の食べ方はどうやとか食通はどこにどうこだわるかといったことを 文化大革命前のある食通の暮らしぶりを通して描き、そして文革で贅沢として 否定してしまった食へのこだわりがやはり大事な文化であったことを書いた楽しい 本があ […] 続きを読む