四文字遊びシリーズ。「痴心妄想」、「浮生若夢」。

「痴心妄想」 中村文則の「列」という本を読んだことがある。 いつの間にか列に並んでいた男。なぜかはわからん。 周りの誰もわからんらしい。列は長い。果てしなく長い。先に何があるのかわからん。 後ろに何があるかもわからん。 列はいつまで経っても動かへん。いつどうなるかわからへん。 凄まじい話ではないか。 人生そのものみたいでないか。 列が動いた。離脱者がでたのだ。 最近は、食いもんの列にしか並んだこと […]

四文字遊びシリーズ。「石破天驚」、「千違万別」。

「石破天驚」 驚くほど素晴らしいことを表すのだそうだ。 素晴らしいって思ったことはいろいろ、数知れずある。 けど、わざわざ四文字で言わんならんほど素晴らしいことに出会った記憶はあんまりない。 素晴らしいかどうかわからんけど見て仰天したこともいくつかある。 例えば、ずっと昔、面白半分に大阪で一番ディープそうな西成の裏通りを歩いてたら、向こうから花簪を髪にさした人がシャラシャラとやってくる。よう見たら […]

田舎でも、ご当地街中華あり。皆さん大好き「チャンピオン」。

時にはやっぱり街中華。 都会にでればいくらでも美味しい店はあるけど、田舎暮らしでは悩ましい。 時にはベタな街中華が食いたい。 そんな時、この界隈では、この店、「チャンピオン」が人気なのだ。 2店あるけどどっちも駐車場が満員だ。 この日は、そんな日。 あじあん ベタなやつを食ってみよう。 エビチリの辛いやつと餃子。まさにそう。 あじあん で、それが登場。 エビチリ、見た目通り、特に変哲もないけど、や […]

障子衝立にお化けを描いた話。

おもしろい衝立を見つけた。 なにか絵のとりつけるのにおもろいもんはないやろかと探していた。 メルカリやら、ヤフオクなども見てみる。 ある時、メルカリを見てたら、面白そうなやつを見つけた。 小型の衝立である。 3連になってる。幅40cm弱高さ90cm弱くらいのサイズだ。 しかも、障子仕立てになっていて、桟がある。 これは面白そう。ここに水墨画を描いて貼ったら面白いやんか。 裏から光を当てたら桟が透け […]

最近読んだ本、「熊野集」、「鏡の迷宮 パリ警視庁怪事件捜査室」。

熊野集 中上健次 著 あじあん まるで泉鏡花のような、上田秋成のような、深沢七郎のような。 まるで泉鏡花のような、上田秋成のような、深沢七郎のような、怖くて、気持ち悪くて、おどろおどろしい世界。 そして哀しい。 秘境熊野、神々の宿る魂の地に、こんな世界がある。 いにしえの語り継がれた物語。 作家が紡ぎ出した、今の世の暮らしの中にうごめく闇。 筆の力は容赦ない。 恐ろしい。 不死  熊野の山の中を彷 […]