最近夢中で読んだ本、ジェフリー・ロビンソン、青木正児

  • 2007年7月24日
  • 3人
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ジェフリー・ロビンソン、「ザ・ホテル」
ロンドンに実際にある超名門のホテル「クラリッジ」の話です。
著名な作家が実際に滞在して取材をし、本にしたものだそうです。
そういえば先日、テレビで帝国ホテルの料理長の話をしていました。
伝説の総料理長、ムッシュ村上を引き継いだ田中総料理長の苦悩と成功のドキュメンタリーでした。
どんな名門ホテルでも、時代の変遷に併せて、生き残るためには変わっていかないといけません。名門であればあるだけ、使命は重いし、変革の苦労は大きいと思います。
田中総料理長は言ってました。
「当たり前の事を、忠実にやるのが基本だ」
「それをしっかりやるから、その背中を部下にはしっかりと見ておいて欲しい」といった内容だったと思います。

「クラリッジ」でも、変革の時代がありました。
どう変わっていったのか。そして、現実に超名門ホテルというのはどういうサービスが行われているのか、韓国大統領の宿泊とクウェートの首長がエリザベス女王を答礼で招待するパーティの開催を軸に描かれています。
とても面白い本でした。

青木正児、「華国風味」
京のさるところに「陶然亭」。
本当にこんな酒亭があったのでしょうか。

うまい酒をそろえるのが基本だとか。
樽から汲んで、燗をして飲む。
燗は各自が自分で好みの熱さにできるようになっている。
酒を入れるのはガラスの徳利。
色がわかる、量がわかる、清潔さがわかる。ガラス器が不風流というのは茶人の悪趣味だ。
肴は、ひたすら酒を美味しく飲むためのモノ。
乾きモノ、舐めもの、酢の物、蔬菜などなど、沢山の種類を簡単に簡単においておいて、値段がはらないもの。
そして、看板には「手軽一杯」、「深酒御免」の対聯が。

実際にあって欲しい店です。

中国文学の碩学が、中国の旅のから得た食の薀蓄をエッセイにしています。
ここにあるものが今もあるなら、是非、中国で体験してみたい食べ物が沢山あります。
中国へ今すぐ行きたい!

hon070724

毎週火曜は、最近夢中で読んだ本についての話です。