最近、昔の中国の事を書いた本を読んでいて、薄餅という言葉が出てきました。
薄くやわらかく焼いた餅に食べ物を包んで食べるというものです。
北京烤鴨を食べる時に必ずでてくるおなじみの餅です。
中国で、時々、料理についてきていて、これに包んで食べるとおいしいなって思っていたのですが、
本当の薄餅というものは、蝉の羽のように薄く、ふんわりと柔らかくて口の中でとけるようなものだと書いてありました。
名人の技が必要なんでしょう。
今迄は、包まれる具の味わいにばかり気持ちがいっていて、餅の事まで考えていませんでしたが、餅を主に考えてみると、新たな発見がありそうです。
ふんわりと焼いた繊細な餅に、香りの高い香草などを包んで食べると格別のような気がします。
食文化は極まりが無いですね。
是非、試してみたいものです。
春餅という言葉もあります。立春の頃食べる薄餅をこう呼ぶんだそうですが、違いは定かではないように思います。
ベトナムなどでは、野菜に具を包んで食べます。
薄餅の文化とは大きく異なるものですが、包んで食べるという話では、これも一つの文化だと思います。
消化を助ける、毒消しになる、ビタミンをとる、いろんな効果があると思いますが、南国の味わいとして、楽しいものです。
毎週水曜は食に関する話です。