中国語の勉強を兼ねて、中国映画を借りてきました。
原題は「茉莉花開」。
小茉、小莉、小花、3代3人の女の生き様を描いた作品です。
3役で娘をやるのがチャンツィイー、母親をやるのがジョアン・チェン。
それぞれの夫役が3人。登場人物は殆どそれだけ。
それでも、充分に見ごたえのある作品です。
恋愛の結末なんて、始めるときには誰にも分からない。
人生の選択がよかったのか、悪かったのか後からわかること。
それでも、女は力強く生きていきます。
ひそやかだけで目立たないけど、清楚な花をつけて、しっかりと香りがあって、愛おしい、そういうジャスミンの花(茉莉花)になぞらえて、生き様を追ってみせています。
上海のノスタルジックな美しさがよく描かれています。
古い写真館のある街角。蔦がからまる家。
なぜか雨が似合います。
大雨の中、もう生まれて出てくるというのに、タクシーがつかまらない。
本当に雨の日の上海はタクシーがつかまらないんです。
男も女も、映画ほどの事もない人生もあれば、
映画どころではないほどの人生もある。
雨に日には、ちょっとだけ、そんな事を考えよう。
毎週木曜は、映画、音楽、書画に関する話です。