映画、「ホテル・ルワンダ」

確か、一昨年の映画です。この連休にテレビの番組欄を見ていたら、「ホテル・ルワンダ」が載っていた。
上映当時、見に行きたかったが、行けなかったので、心残りだった映画だ。
早速録画して、見た。
よかった。
感動した。

どうしようもない部族間血生臭い争がとうとう内戦状態になってしまった。
外資の4星ホテルであっても、生存の危機がやってきた。
雨の中、
最初の国外避難が認められた人の名が読み上げられる。
施設の子達を残して行くのか、
愛したはずの女を残して行くのか、
雨が激しくなる。
あの目は叫んでいる、「本当は愛してなんかいないんだろう」
「頼むから傘をさしかけないでくれ」
後で、やってくるはずの逃れられない恥の感覚に打ちひしがれている。
置き去りにしたやましさからは一生逃れられない。

昔、子供の時に、映画の招待チケットが1枚だけあった。
時々、2人でも入れてくれる事があったから、それを持って妹と映画館に行ったら、
見たい映画をやっていた。
でも、その時は入れてくれなかった。
それで、自分だけ入って、妹を帰した。
その妹も、もう死んでしまったけど、それ程の時がたったけど、
その事は、私の恥の感覚として未だに頭蓋のどこかに残っていて、
今でもときどきひりひりする。
こんな事ですら、こんなものなのに・・・

問われるものが大きい映画だ。
どんな状況でも人はヒーローになれるかもしれないし、
卑怯者にもなれるかもしれない。

ruwanda080117

毎週木曜は、映画や音楽、書画に関する話です。