沖縄料理屋で泡盛を飲んだ

さて、感動の宴は終わった。
これだけの客が一度に帰るのだとしても、大阪ドームと道路と駅からなる観客排出システム
は順調に機能してよどみがない。人のながれに乗っているだけで駅が近づいてくる。
しかし、「イーグルスライブ」は予想外に長かった。
「すまんなあ、もう時間ないわ。帰らんならんわ」
友達が言い始めた。彼らは遠くから来ているからしかたがない。
「じゃあ、気いつけて」と駅でわかれたが、私自身はこれではおさまらない。
「どっかで飲も」、友達と飲む事を想定して、何軒か調べて地図も持っている。しかし、
一人で行くのにそんなん出す気はしない。それでも大正に来たんやから沖縄料理がええなあ、
と思いながら駅を通り過ぎて、左の方をみると、飲み屋通りになっている。
真ん中くらいに沖縄料理の居酒屋があった。「おもろ」という店だ。
「1人でもいいですか?」と入っていくと、二人組の男性と、ご夫婦風の二人連れの間に席が
空いていた。
老眼鏡やとじっくりメニューを見るのが面倒くさい。
「オリオンビール生下さい」
「それと、海葡萄と島豆腐、○○の唐揚げ下さい」、「○○は切らしてるんですが」
「ほな魚は何があんの?」、「鮪の天麩羅なんかはどうですか?」、「じゃあそれを」
ひとりでぼそぼそ飲みながら、ライブの反芻をしかけてた。
それにしてもここの海葡萄、甘くてねっとりとしておいしいなあ。

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どうも左から視線を感じる。右からもだ。
「何か変かなあ?」、ビールがなくなった。「泡盛飲も!」メニューをちらっと見て、
「北谷長老をカラカラで下さい」古酒やからうまそうや。
何となく手慣れているようだが、前に飲み会の時に沖縄の人に基礎知識を教えて貰っているから
なのだ。

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又視線を感じた。となりの人が声をかけて来た。
「かっこええシャツ着てはりますなあ」年の割にという言葉が省略されているがそれは礼儀やから
それでいいのだ。
「赤いの好きですねん」と答えつつ、「もしかしたら、イーグルスの帰りですか?」
「そうですねん」さては、と右を見て、「おたくらもイーグルスですか?」
「そうですねん」
やっぱり、皆さん感動が胸につかえていて何か吐き出したかったんや!
「最後の曲、よかったですねえ」
「ほんまですわ」
こっからは俄然イーグルス話で皆盛り上がってしまった。
座りなおして、真剣に酒を飲もう!古酒だけに味が濃くてまったりして美味しい酒だ。
友達たちには悪い事をしたが、自分だけ楽しい締め括りが待っていたのだ。
すっかりご機嫌で飲んでいる内にあっというまに終電の時間が来てしまった。
「皆さんお先に失礼します」
楽しい一日であった。

店名、「おもろ」
ジャンル 沖縄料理
住所 大阪市大正区三軒家東1-8-7
電話 06-6554-0330
営業時間 17:00~22:30
定休日 水曜日
メニュー 日本語
言語 日本語

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