ベトナムの人が見る茶室

「こんな風な内装を考えてますがどうでしょう」、ベトナムの知人がなんと自宅に茶室を作るというのです。
柱や天井、窓など、えらく派手なデザインです。
あわてて、茶室の本を買って送りました。「茶の心」を生かすように、
「謙譲の心」、「秘めたる美」、「侘び」、「寂び」・・・
どうやって説明しよう!
とりあえず、できるだけ簡素にという事でいろいろ意見を言いました。
本物の畳も段取りしました。
そんなこんなで、時々来日しているようだから、その機会に、一度本物を見せようと思っていました。
観光で、京都や奈良に行って見たことはあると思うのですが、「自宅に作るのなら」という見方では見ていないと思います。

たまたま、今回来日するというので、天王寺公園の「慶沢園」にある茶室、「長生庵」に案内しました。
こういう設備は普段は開放していないそうです。
茶会などをやるときに事前に申し込みがあると使用を許可するという仕組みだそうです。
問い合わせたら、「茶会の下見に来る人もいるので、そういう事情ならいいですよ。」
という事で許可してもらいました。
それだけでなく、事情がわからない外国の人という事で、丁寧に案内して解説までしていただきました。
茶室だけでなく、慶沢園内まで案内いただきました。
ベトナムの知人達も感動して帰りました。

床の間を指差して、「これは何の為にあるのですか」
「掛け軸や花を飾るのです」
「何の為ですか」
・・・・・

「神様がいるのです・・、ここで行う茶事の精神を集中するのです・・」
わけわからんかったかなあ。
どういったらいいか難しいです。

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ベトナムの茶室どうなっているのでしょう。
今度見に行きます。
楽しみです。