峠の上で休憩。
人家の前の広場で休憩。

みなさん、ずいぶん疲れてる。もちろんわしも疲れてる。
足パンパン。
ここまでずっと頑張ってきてた小学生の兄弟も弟の方がしんどい顔をしてる。
それでも、ちょっと休んだら動き回ってるからたいしたもんだ。
バテた、バテたって言うてる人は多いけど、ホンマにバテた人はいてないみたい。
みなさん、大したもんだ。
では、最後の下りを下る。
老婆に出会った。
時々良い眺め。
紀の川が見える。

途中に人家が見えた。
道を小さな川が横切ってて、小さな橋がかかってる。
川に落ちた葉っぱを丁寧に退けている老婆がいた。ひととおり終わって、よいしょと土手にあがろうとしてる。「大丈夫ですか」って誰かが思わず手を貸そうとしても、かまわず、そのまま上がってしまった。足腰はシャキッとしてはる。たいしたもんだ。
上がったところに観音様がいてはった。
「わたしは、毎日、ここにきて観音様のお世話をしてるんや」って、彼女が話し始めた。
通り過ぎようとしてる一同が思わず足をとめた。
お孫さんが生まれた時にあった顔のあざが、ある時、夢枕に観音様が現れて・・・
それですっかり消えてしまった・・・、その御礼に観音像を作って、高野山まで行って、魂を入れていただいた・・・」
「これが、その観音様。毎日毎日、欠かさず、お世話をしてるんや」って、話してくれた。
一同感心する。
トレッキングの途中でこんな民話的な話を聞けるなんて、とても良い経験ではなかろうか。
気持ちが暖かくなって、足取りも軽くなった。
次の展望所で小休止。
橋本市の街が一望できる。

もう、山越しにPLの塔が見えることはない。
ずいぶん下ってきたもんだ。風が爽やかに吹き抜ける。
石垣の間に、赤い蛙を見つけて、キャーキャー騒いではる。
では、そろそろ最後の坂を下ろう。
それがまた、長い。
集落の間を抜けて、旧道をすすむ。結構歩き辛い。
登りは殆どないんで気持ちは楽だ。
どんどん歩いて、とうとう着いた。
定福寺。
平安時代に建立された由緒あるお寺らしい。

この日の、山歩きイベントはここでお終い。
やれやれ。みなさん、お疲れさんでした。
とても良い旅であった。
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