爺さんたちの万博と大阪の街。０７ーベトナムパビリオンへ。

ロボットのとこが終わった。

外に出る。
ちょっとあっけなかった。
では次に行こう。
時間はまだまだ大丈夫。
体力は？　あんまり歩いてへんし、いけるやろ。
隣をみたらベトナムパビリオンがある。
行列はない。では、入ってみよう。

ベトナムは懐かしいなあ。

ハノイから西北の方、サパという有名なリゾート地。
そこから更に北の方、ハザン、ドンバン、メオバックといったあたりまで。

もう少しで中国国境というあたり、ほぼベトナムの辺境地域だ。
自然がとても雄大であった。とても美しい。

そして、美しいところで美しく暮らす人たちを見ることができた。
ええですなあ。
貧しいかもしれんけど、大自然と共生して心豊かに暮らす人たち。
羨ましい。

わしらはチャーター車の旅やったけど、バイクタクシーを使う若いバックパッカーをたくさんみた。彼らは車が入れない狭くて険しいとこでもどんどん出かけていく。
かれらの体力と行動力がとても羨ましかった。今のわしにはもう無理ですなあ。

ホーチミン市に仕事で行った。
人が溢れ、バイクが溢れ、尋常ではないカオスと熱気が溢れていた。
これがアジアのパワーなんやと圧倒された。

それ以来、なんどか仕事や旅行で訪れている。
何遍きてもカオスがある。

何遍きてもパワーがある。
貧しさもある。

しかし、最近は、バイクが減ってきた。車が増えてきた。
豊かさが増えてきたような気がする。

日本みたいに格差も増えた？
圧倒的なパワーが少し減った？
何つけても感じたダイナミックなテンションがちょい減りつつある？
かっての日本と似たような道を歩んでるんやろか？
次に行ったらどんな風景が見れるんやろか。
どんな生活が？
また、行きたいですなあ。
で、このパビリオン。
一言で言うとあんまりおもろない。
ありきたりの写真パネルともっともらしい、特産品がならんでるだけ。
わしはもっとエエとこ知ってるで。
って言いたい。

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