四文字遊びシリーズ。「一月三舟」、「夜郎自大」。

「一月三舟」。

わしは、水墨画を描いてる。

絵の仲間もいてる。とても良い。

時には、スケッチに行ったりする。近場もあれば、スケッチ旅行に行ったりもする。

ただの仲良し旅の口実だったりもする。

それでも、一応はスケッチを描いたりもする。

不思議なことに同じ景色を見ていても、描いたら全然違う。

そんなん当たり前と思う以上に違う。とても面白い。

あの人はあの景色をあんな風に見てたんかと思うと余計面白い。

不思議ですなあ。

ある時、ある国の田舎の方を旅してたら、ちょうどお昼時であった。村の人たちが何人か集まって話してはる。井戸端なんちゃらみたいな感じ。そのうちある人が家に入ったかと思うと、茶碗にご飯をよそって、その上におかずをかけて持ってきて、立って食いながら話しし始めた。

びっくりしたけど、聞いてみたら、この国ではそんなの当たり前なのだそうだ。お行儀悪いという感覚はまったくないという。

不思議ですなあ。

ある時、ある国であんまり暑いんでカフェみたいなところで、アイスティを注文した。ホットティとグラスに氷入りの水がやってきた。冗談でも間違いでもなんでもなく、こういうもんなんだそうだ。

ほんまかな? 不思議ですなあ。

「夜郎自大」。

友人、知人と話をしてて、話題のなかで、昨日○○って有名人みたで、とか□□に行ったとき、俳優の△△さんみたでとかが話題になることがある。

話のネタフリてきによく使われる他愛のない話で、それが本当でも冗談でもどうでもいい。

しかし、それが、どうもそうでも無い時がある。

仕事にからむ話や、友人どうしの突っ込んだ話のなかで、どこそこの実力者と知り合いだとか、影響力のある政治家的な人と親しいやとか、大金持ちのだれそれと近しいとか、いろいろ言う。

どうも、その話の意味合いは。「私も、同じくらい、えらいだ、とか、同じように影響力があるんだ、とか・・」そんなニュアンスに受け取れる場合がある。

しかし、知り合いだ、友達だと聞いたところで、その人が同じようにえらいとかすごいとか思える根拠はなにもない。

そういう話を聞いてるととても疲れる。

それでも、話は、わしにとって何かいいことがあるかもしれない的な方向に進む。進めようとしはる。つい気分が良くなって酒がすすむ。

しかし、残るのは二日酔いと軽くなった財布だけだ。

あじあん

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