四文字遊びシリーズ。「樹下石上」、「奇想天外」。

「樹下石上」。

いつでもどこでもすぐに寝れるという人がいてる。

羨ましい。

わしは、明るかったら寝られへん。寝床が変わったら寝付きにくい。枕がないと寝られへんなどなど、結構繊細にできてるみたい。

わしにも、新入社員の時代があった。

今から思うとその頃の会社っていろんな強者がいたような。

例えば、たまたま朝早い目に出社してしまった時、なんだか、作業テーブル、技術屋さんの部署やったんで、実験や測定なんかをする場所があった、の上の人の気配がする。

どうやら、徹夜で仕事をしてた人が起きたらしい。

不思議に思って聞いてみたら、とても研究熱心な人で興が乗ると寝ないで仕事をしてしまうのだそうだ。いつの間にか研究畑の方向に転職してしまったらしいけど、そんな人がいてるなんて信じられへんかった。

そんな時代、飲み会がたくさんあった。今と違って、一気飲みや乾杯の強要なんていっぱいあった頃だ。調子にのって飲みすぎて、ゲロを吐く、二日酔いになるなんてしょっちゅうだった。

ある時、そんな飲み会のあと、駅に向かって歩いてて、バス停のとこまできたら、気分が悪くなって地べたに横になってしまった。そのまま意識不明。

気がついたら、バスを待つ人がいて、わしの方を見ながら、見てみぬふりをしてはる。

とても恥ずかしい。パトカーが見えた。これはいかん。

パット立ち上がって知らん顔で駅に向かった。

修行が足りませんなあ。

「奇想天外」。

学生時代の話だ。

寮に入る者、下宿する者、アパートを借りる者、自宅から通う者、いろいろいてた。

わしは、下宿したあと、安アパートを借りていた。

中には、学生専用のアパート的なのもあった。簡単に言うと、ガスはなく、電気しか使えないというやつだ。風呂なし、共同便所、わしのとこもほとんど同じだ。

電子レンジというのがまだ無い時代だった。何か食いたいと思うと、基本電熱器しか無い。なんか食いたい調理したいと思ったら、電熱器で鍋を沸かしてラーメンを煮たりするくらいだ。別に不便はなかった。

ある時、友人が、ゆで卵を食いたいと思ったらしい。しかも茹でるのが面倒で、何を思ったか生卵を直接電熱器に載せたらしい。

当然、大爆発。わしらは大笑いした。

けど、あとで思った。なんでもかんでもこれはこうって思い込まずにやってみることも大事なんではないか。知恵はその後で生まれるのではなかろうか。

それから、何十年か経って、中国の杭州にある美術学校に留学する機会があった。

その時は、寮生活、同じように電気だけの暮らし。

ある日、同級生と一緒に郊外にでかけた。立派な筍が売られてた。彼は平然と丸のまま購入。自分で調理すると言う。部屋には電気釜があると言う。電気釜はご飯を炊くだけではなくて、何でも調理できるのだという。

びっくりして他の人に言うたら、そんなの当たり前やないかと言う。

物知らずのわしがアホやったのだ。

発想が陳腐で平凡はわしには、いい絵が描けないのも無理はない。

思い込みに縛られるな。

常識に囚われるな。

頑張りませう。

あじあん

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