「林間紅葉」。
中国の廬山のあたりに旅したことがある。詩情豊かなところだ。
李白や蘇東坡など有名な詩人も詩を残している。陶淵明はこの麓に隠棲していたらしい。
日暮れて、食事をしていたとき、その店のご主人が、日本の尺八の嗜みがあるので、ということで披露していただいた。山上の夕まぐれ、とても良い雰囲気ができた。その後、李白に詩を吟じていただいた。同行の女性ガイドさんも、同じように詩を吟じてくれた。
こう言う時に正調の北京後はとても美しい。韻をふんだ調べが心に響いてくる。
中国の人は、もちろん子供のころから、学校でも詩を習って育っているんでわしらが知ってるような漢詩はほとんど誦じて吟じることができる。
とても良い経験だった。
また、別の時の話。
やっぱり中国の旅で、中国の人も含めた宴会があった。
こんなときに、ちょっと一芸披露という感じで、詩吟を謳われる方がいた。
拍手喝采。
でも、その時のドヤ顔がちょい気になった。よう見たら、中国の人たちはかなり引いてるように見える。
たぶん日本語でいくら吟じても全く伝わってないと思う。その程度の詩であれば、彼らはほとんど普通に暗記してる。なんやらわからん言葉で謳われてドヤって顔されても・・・
って感じだったんではなかろうか。
風雅の心は控えめがええみたいですなあ。
「魚質竜文」。
タイに旅したことがある。結構何度も行っている。
ある時、晩御飯を食べたあと、友人たちの飲みに出た。
夜ではあるけど、繁華街、飲み屋街はとても明るい。街灯もいっぱいあるし、お店も煌びやかだ。
そんなところをほろ酔い気分でフラフラと歩いてた。向こうから女性の二人組がやってくる。
とても綺麗そうな人たちだ。とてもセクシーな格好をしてはる。
短いスカート、露出度の大きいなブラウス、ドキドキする。
けど、なんもしない。できない。ただ黙ってすれ違う。
向こうがにっこり笑ってはる。ドキッとする。そして何か・・・・?
友人と思わず、「今の、もしかして、男の人???・・・・」
アレレ・・??
これもタイの話。
これも、酒を飲みながらウロウロしてた時の話。
飲み屋街の奥の方に広場みたいなのがあって、そこに舞台が設けられていた。
この日はどうやらイベントがあるらしい。
ステージ上ではバンドが演奏中。
ちょっと見てたら、次はダンスがあるらしい。
綺麗な女性たちが?ステージで踊り始めた。
もちろんようみたら男性だった。
男の人が綺麗であってはいかんとか、女性に見えたらあかんとか言うことはまったくないんでびっくりしてるわしがアホなんや。
わしは、よく水墨画を描いている。
よく失敗する。これはあかんなあ、途中で捨てようかなんて思う。それでもしばらく見てたら、まあええやんか。それほど悪くはないでとか思い始めて、結局仕上げてしまったりする。
それでも気に入らんで、結局あきらめて、翌日、同じ絵を描き直したりする。
数日経って見直したら、やっぱり前の方がええやんかと思って、くしゃくしゃにしたやつをも一回皺を伸ばしたりする。
いやはや・・・
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