賀名生の梅山を歩き始めた。
山道はもちろん未舗装、濡れてると滑りやすい。
爺さんは気をつけて歩く。
美しい梅林が山腹に広がってる。
あっちにもこっちにも花盛り。
梅遠近 南すべく北すべく 与謝蕪村
中国に人はどう思ってはるんやろ?
中国にも梅の名所は数々あるらしい。
あそこのあれはどうのこうの、あっちのそれはとてもすごい・・・
いろいろ説明していただいた。
やっぱりおっきい国やからなんでもでかいらしい。
わしらは雨のなかをどんどん登っていく。
とても良い景色だ。
上に行くほど眺めが良い。
山全体を梅が。
残念ながら梅の香りがしない。
雨のせいか。
その雨と霧の中の梅林の風景がとても美しい。
杜牧の優美な詩、「梅」のよう。
軽盈(けいえい)として溪水を照らし
掩斂(えんれん)として瑤台(ようだい)を下る
雪を妬みて 聊(いささ)か相比べ
春を欺(あなど)りて 逐い来らず
偶(たま)たま佳客と同(とも)に見れば
凍醪の為に開くに似たり
若し秦楼の畔に在らば
弄玉(ろうぎょく)の媒と為るに堪えたり
まるで仙女が渓流であそんでいるかのよう。
友と一緒にみたら、まるで良い酒を飲むために咲いてくれたようではないか。
場所が場所なら、恋の仲立ちをするような花なのだ。
知らんけど。
杜牧の詩は、優しくて絵画的だ。
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賀名生の梅林の地図。
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