高野山に行く途中の峠にある「峠の100円店」で板切れ、端材を買って、それに絵を描いた話を少し前にした。
家にはまだ残りがある。
調子に乗ってるうちに全部描いてしまおうと思った。
あと、3枚。何を描くか。その前に準備が必要。
板を磨いて乾かす。塗料を塗って乾かす。絵絹を貼って乾かす。
ドーサ液を何度も塗っては乾かす。
てなことで準備ができた。
竹里館。
まず一つ目、王維の竹里館という詩をオマージュしたやつだ。
38x33cm
漢詩はこんな感じ。
空山不見人 空山人を見ず
但聞人語響 ただ人語の響くを聞く
返景入深林 返景 森林に入り
復照青苔上 復た照らす 青苔の上
但聞人語響 ただ人語の響くを聞く
返景入深林 返景 森林に入り
復照青苔上 復た照らす 青苔の上
分かり易い。
西村詩
次は、陸游の西村という詩。
60x44cm
乱山深處小桃源 乱山 深き處 小桃源
往歳求漿憶叩門 往歳 漿を求めて 門を叩きしを憶う
高柳簇橋初転馬 高柳 橋に簇(むらが)れるに 初めて馬を転ずれば
数家臨水自成村 数家 水に臨んで 自(おの)ずから村を成す
茂林風送幽禽語 茂林 風は幽禽の語を送り
壊壁苔侵酔墨痕 壊壁 苔は酔墨の痕を侵せり
一首清詩記今夕 一首の清詩 今夕を記す
細雲新月耿黄昏 細雲 新月 黄昏に耿たり
往歳求漿憶叩門 往歳 漿を求めて 門を叩きしを憶う
高柳簇橋初転馬 高柳 橋に簇(むらが)れるに 初めて馬を転ずれば
数家臨水自成村 数家 水に臨んで 自(おの)ずから村を成す
茂林風送幽禽語 茂林 風は幽禽の語を送り
壊壁苔侵酔墨痕 壊壁 苔は酔墨の痕を侵せり
一首清詩記今夕 一首の清詩 今夕を記す
細雲新月耿黄昏 細雲 新月 黄昏に耿たり
長閑な山村風景。
時雨るゝや
そして、山頭火の句
39x82cm
時雨るゝや人の情けに涙ぐむ
先日行った大分の湯平温泉でみたやつだ。
まあこんな感じに仕上がった。
元々、板の木目がわかるように、絵のなかで不自然にならんかったらええなあと思う。
はて、どうでしょうかな。
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ありがとうございました。