映画、「ジプシー・キャラバン」を見ました。
昔、イタリアに旅行した時です。
ナポリの港を望む丘に登って景色を見ていたら、ガイドさんが急に
緊張して、「今日はジプシーがでているから気をつけて下さい」と
いったような事をいいました。
こそ泥集団、かっぱらい集団=ジプシーと決め付けたような感じでした。
分り易くするために言ったのかもしれませんが、こんな風に差別的に扱われているんだと思ったものです。
パリでも「地下鉄はジプシーとかが多いから気をつけて」と言ったような事を言われた記憶があります。
根強い差別の歴史があるんですね。
こういう怨念が音楽に集約しているのでしょう。
絶望と悲しみと願いに満ちた曲です。
こういう曲は何故か血が騒ぐんですよね。
特にギターとカンテの恨み節にのせて躍るフラメンコは鳥肌が立つ時もあります。
そういえば、あのバイオリンのおじいさん。
いくつになっても女の子が好き。
いいですね。
あの人、映画「耳に残るは君の歌声」に出た人ですか。
あの映画も心に残るいい映画でした。そういえば、ジプシーの村が出てきましたね。
音楽性という意味では、色褪せかけている面もあるとは思うのですが、
心を打つという意味ではまだまだすごいですね。
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