映画「4ヶ月、3週と2日」

映画、「4ヶ月、3週と2日」を見ました。

すばらしい映画です。
まるで非常によく書けた小説を読んでいるようでした。

よくできた小説のように、丁寧な描写から始まります。
普通の出来事、普通の風景画が淡々と語られながら、
徐々に何かが見えてきます。
だんだんとその中に引き込まれていきます。

そして、ついに・・・

・・これからおこる沈黙しかない時間をどう描いていく・・

・・気持ちはあせるのに、この人達の饒舌はとまらない・・

・・そして、とうとう・・

・・怖ろしい暗闇に飛び出していく・・

・・穏やかな夜のしじま・・暗闇の違い。

ストーリーというより、小説的な描写のすごさに感動です。
最近の文学の傾向と似ているような気がしたのですが、どうでしょう。

しかし、己の心の浅ましさを考えたら、あの映画の最低の医者の
おっさんと大して変わらんかもしれません。
旅に逃げよう。

先日は、映画の好きな友人達と食事の機会がありました。
そこでこの映画を教えてもらったのです。
私が、たまたま行ってこういう映画に当たるという
事は絶対にありえません。
こういう風に背中を押してもらって、いい映画を観れるのだと
改めて感謝の思いです。
皆さん、ありがとう。

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毎週木曜は映画に関する話です。