映画、「湖のほとりで」

舞台は北イタリア、アルプスだろうか美しい山の麓だ。
静かな村里にいつもの日常がある。
人と自然のヒューマンドラマかなと思ったら、
いきなり、殺人だ。
犯人を追う刑事がかっこいい。
不思議な事に被害者の死に顔を安らかだ。明らかに絞殺されているのに
何かから解放されたかのように穏やかな死に顔だ。
いったい何があったのか。
障害を持つ子を育てる苦しみ。
痴呆が進む妻を見つめる哀しさ。
誰もが心に苦しみを負っている。
思いこみなのか、信念なのか、おもいやりなのか。
一気に惹きこまれて行く。
原作は、Karin Fossum、「Don’t Look Back」というノルウエーの
ベストセラー推理小説のようだ。翻訳はないが読んでみたい。

最近行った中国安徽省の静謐な村の様子を思い出しながら見ていた。

mura090910-2
いろいろ考えさせられるいい映画だった。

毎週木曜は映画や音楽、書画に関する話です。