奥の細道を描く。
昨年、芭蕉の奥の細道の旅をオマージュして、なんかかんか絵にしてみようと一念発起してちょっとずつ描いてる。
一応旅の順番に辿って行ってるつもりだ。
江戸から始まって北上する。日光を通って、仙台、松島へ、太平洋側だ。
奥羽、平泉のあとは、日本を横断の旅路になる。
最上川を下って日本海に出た。
このルートはたくさん行ったことがある。
そして、象潟。
酒田。
次は新潟に入る。
本日の本題だ。
越後路。
・越後路
酒田のなごり日を重ねて、北陸道の雲に望む。
ようようのおもひ胸をいたましめて、加賀の府まで百三十里と聞く。
やっとここまできたと感慨にふけるまもなく、芭蕉は暑さと雨にやられて、寝込んでしまったらしい。
荒海や佐渡によこたふ天河
紙本、45.5x53cm
一振。
・一振(いちぶり)
今日は親しらず・子知らず・犬もどり
親しらず・子しらず・犬もどり・駒返しなどいう北国一の難所を越て、つかれ侍れば、枕引きよせて寝ねたるに、一間隔て面の方に、若き女の声二人計りときこゆ。
女は新潟の遊女であった。伊勢参りに行く途中だ。
波立つ道の険しさに畏れをなして、明日は、邪魔をせんからついて行かせてくれと頼まれたけど、芭蕉たちはつれなく断る。
一家(ひとつや)に遊女もねたり萩と月
紙本、45.5x53cm
那古の浦。
・那古の浦
くろべ四十八が瀬とかや、数しらぬ川をわたりて、那古と云う浦に出ず。担籠(たこ)の藤浪は、春ならずとも、初秋ん哀れとふべきものをと、人に尋れば、「是より五里、いそ伝ひして、むかうの山陰にいり、蜑(あま)の苫ぶきかすかなれば、蘆の一夜の宿かすものあるまじ」といいおどされて、加賀の国に入る。
早稲(わせ)の香や分入右は有磯海
紙本、45.5x53cm
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