最近読んだ本、「阿片窟の死」、「熊野 まんだら街道」。

  • 2023年2月12日
  • 56人

阿片窟の死。

アビール・ムカジー著。

 
あじあん

カルカッタ(コルコタ)から。

サミュエル・ウィンダムはインド帝国警察の警部。事情があって、イギリスから流れてきた。

事情があって、阿片に。

その日も阿片窟にいた。突然警察の手入れ。なぜだ? 知られてる?

逃げまわるうちに死体に遭遇。アジア人か? 中国人? 両目を抉られて胸を刺されてる。

なぜだ?

さて、イギリス皇太子がインド訪問を訪問する。

インドではガンジーの不服従運動が盛り上がっている。

各地でデモが盛んに行われてる。そんな中、皇太子はカルカッタに来ることになった。

ウィンダムには、デモを主導する国民会議のリーダに圧力をかけるよう命令が。

カルカッタは騒然としてきた。

そんな中でまた殺人が起きた。

今度はインド人女性、ルース・フェルナンデス、看護師だ。

阿片に邪魔されんよう捜査をせんとあかん。今度も同じ死に方だ。

アーユルヴェーダの医師に教えてもらった。冬瓜の果肉をすりつぶして小さじ1杯のバターオイルと一緒に飲む。これをやるしかない。

 
あじあん

わしの初インドはバンガロール。

コルコタには行きたいけど、とても行きたいけど、行ったことがない。初めてインドに行ったのは、現役時代に仕事でバンガロールに行った時だ。

便の都合で、夜明け前に空港に着いた時、なぜか、この本で読んだときに立ち上がってくる空気感を感じたような気がする。熱気とか、倦怠感とか、うさんくささとか、やばそって感じとかもろもろもやもや・・

ホテルで休憩して、仕事に出かけたら、もっと強烈。

ITの先端都市で有名なとこなのに・・・・街の中を牛が歩いてて、街の中が超近代的なビルがあるかと思えば、崩れかけた廃墟みたいなとこに平気で人が住んでて、いくらでも出てくる。

貧困と、富がとなりあわせみたいなわけわからん雰囲気がどこにもある。

スピード感溢れたくらしの横で、おそろしい停滞があるような・・

どう言うてええかわからんけど、ただただ強烈やった。

これってハマったら大変やろなあとも思った。

微妙に違う人種がいて、言葉がちがう。習慣も違う、それにカースト、めちゃややこしい。

キツイ世界だ。

 
あじあん

また殺人が。

ガンジーのデモは民衆の心をつかんでいる。イギリス皇太子がくるといったいどうなる?

カルカッタの街は大混乱になるのでは?

そんな中で殺人犯を探せるのか?

ナイフを持って目玉を抉るのは元グルカ兵か?

元熱帯病研究所で何があった? H機関とは?

インドの喧騒と熱気が伝わってくる。

とても面白い。

 

 

 
あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星3つ。

「熊野 まんだら街道」

神坂二郎著。

 
あじあん

Ⅰ泉州から紀州まで。

①はじまりは堺、②家康の墓、③小栗街道、④ルソンの壺、⑤松の木の話、

⑥恐怖の紀州街道⑦女狐と若者、⑧二つの紀州路、⑨蛸の武勇伝、⑩”ボッカン王国”、

・・・・

50粉河寺、51妹ノ山・背ノ山、52紀ノ川の鮎師、53女人高野、54女たちの里、

55花さか婆さん、56真田庵、57高野山町石道、58学文路

・・・・

 
あじあん

Ⅱ熊野路を往く。

81藤代坂から湯浅へ・・87興国寺・・109天神崎を守る・・113田辺から中辺路へ・・

123湯の峰の湯・・138大雲取のダル神・・

和歌山生まれ、和歌山育ちのわしにとって懐かしい話がいっぱい出てくる。

あれも知ってる、これも聞いたことがある。

ここは行った。

あそこにとても楽しい思い出がある。

わしの子供時代を過ごしてとこも出てくる。

 
あじあん

とても楽しい。

熊野古道は何回か歩いて、山登りとしても、絵の題材としてもとても気に入っている。

まだまだ歩きたい。いつまで歩けるか心配やけど、ある意味心の故郷である。

ええなあ。

こういう本は手元においてちびちび何度も読みたいものだ。

ちらっと聞いたことがあっても、詳しく知るととても嬉しい。

また、行ってみたいとこがたくさんできた。

頑張って歩き回ろう。

 

 

 
あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星4つ半。

あじあんじゃんくしょん
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