ある日、電車が突然停まった。何が?

久しぶりで大阪に出る。

わしは月に何度か京都や大阪に出る。京都に行くときは朝が早い。九度山駅から、橋本で急行に乗り換えて難波に出る。そこから、地下鉄、阪急を乗り継いでいくのだ。

3時間ほどの旅になる。

で、この日も、6時50分の電車に乗った。橋本で急行に乗り換えて難波につくのは8時すぎになる。

とても寒い。とても眠い。

いつものように席に座って、うとうとしてる。本を読む時もあるけど、眠い時の方が多い。

急行電車は、始発をでると、すぐに混み始める。堺東を通る頃はもう立ってる人も満員だ。

ほぼ通勤時間帯の頃になるためか、電車の中は、ほとんど話し声は飛び交ってない。

コロナの影響もあるやろし、わしは寝てるんで気がついてないからかもしれん。

 
あじあん

突然、何が起きた!

多分、新今宮駅について、電車が出発する、その時やったと思う。

その瞬間も夢の中やった。なんだか変な気配がする。

人が倒れたというか崩れ落ちたような、突然うずくまったような感じではなかろうか?

誰かが叫ぶ、「誰か、ボタン押して」、「誰か、電車止めて」って何人かが叫んでる。

電車はまさに動き始めようとしてる。もう扉が閉まってる。

「人が倒れたんや」、「電車を止めんとあかん」、「誰かボタン押して」

騒ぎが大きくなる。

こんな時って、「誰かっ!」って言われても自分のことやと考えてすぐに動ける人は少ないのだそうだ。

具体的に、指示しないと、なかなか動けないのが人の常なのだそうだ。

電車は動き始めた。もう行ってしまうんか?

みんな緊張してる。

 

“"

 

 
あじあん

ボタン押して!!

「ボタン押してっ」て又誰かが叫ぶ。

急ブレーキがかかった。よかった。

電車が止まった。

しばらくして、立ってる人をかき分けて、運転手(車掌?)がやってきた。

どうやら大丈夫らしい。

倒れた人は行けるって言ってるけど、どやろ?

もう次は難波やし?

誰かが席を空けてあげた。なんとかなりそう。

電車は動き始めた。

この間、10分かかってないくらい。大したもんだ。

遅延に対して文句を言う人や騒ぐ人は誰もいなかった。

良かったなあって思う。

 

 

 
あじあん

わしにも似たような経験がある。

現役の頃、あさ六時半頃の通勤電車に乗って会社に通ってた。

道中は殆ど座られへん。高度成長期時代の満員電車だ。ぎゅうぎゅう詰めのなかやっと立ってられるような混みようだ。

その日も、そんな中で立ってたら、えらいしんどくなって来た。

貧血?

顔が真っ青になって、呼吸が荒くなって、しんどくて立ってられへん。

電車が出ようとする直前に、その駅に慌てて降りた。

ベンチに座って、寒い日やのにコートを脱いで深呼吸してたら、よくなってきた。

なんで貧血?になったかはようわからんけど、前の晩は飲みすぎて、二日酔い、かなりきつい、気味であったのは間違いない。

電車は止めへんかったけど。恥ずかしい話だ。

それも、2度、3度。

何十年も勤めてる間に、あんな事やら、こんな事やら、いろいろあっても不思議ではない。

今回の、あの時の人もこんなことやったんやろか?

あれからどうなったんやろか?

乗り継ぎ電車が一本遅れるかと思ったけど、急いだら間に合った。

 
あじあん

めでたし! めでたし!

あじあんじゃんくしょん
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