ホーチミン、ハノイ、サパの旅-14 バックハー村サンデーマーケットに向かう

旅行社の手配バスに向かうと、もう殆どの人が乗車済みだ。ちょっともめている。
荷物が入りきらないから出せと言っているのだ。バスの前のレストランも旅行社が
関係しているようだ。文句を言う客にここにキープしておくから大丈夫だと説明して
いる。当然私のスーツケースもここに置けということだ。ちょっと心配だが仕方ない。
我々5人が乗るスペースは補助席しか残っていない。
満員で出発だ。バックハー村と言う所に向かう半日オプショナルツアーだ。
目的地のサパとは方角が全く違うので、途中経由にはならないのだ。
バスは、中国との国境、河口が見えるところを通って右の方に向かっていく。
市街地はすぐに抜けて山里の中を走る。大きな峠はなくて長閑な山村を右に左に
曲がりながら快調に走っていくが、私は快調ではない。
私は一番最後に補助席に座った。ということは補助席の一番前だ。真ん中の椅子
からフロントガラス越しに前の景色が一望できるので見晴らしはいい。
しかし、私の右側は入り口なので席はないが、ひじかけもないので、車が大きく
左に曲がると遠心力でおちそうになるから右腕を伸ばして、左前の席の後ろを
つかまないといけない。一回ぐらいならいいが毎度毎度だとかなり面倒で、腕も
疲れて来た。それに左の二人掛けの席は、カップルで窓側の女性が豪快に寝ている
ので男性が遠慮して体をこっちに預けて来るからよけい私の尻は右にずっていく
のでかなわんのだ。
それにしてもこのへんの田園の風景は画になる。「なかなかええなあ」と
尻を半分浮かせつつもそう思った。
それを知らない運転手はぐいぐい飛ばして、予定通り1時間半くらいで到着した。
「今、11:00ですから、13時に出発します。食事をする人は12時にここに集合して下さい」
「そんなん見る時間が殆どないやん」
ツアー客が猛烈に抗議している。
確かにそうだ。しかし、1時間も見たら飽いてしまうような予感もしないでもない。
「面白そうやったら、昼飯抜こう」抗議していた人もそんなつもりのようだ。
「とにかく村に入ってみよう」
念の為に、バスのナンバーを控えて出発した。

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