今野敏、「石礫 機操235」。
これは読みやすい。とてもわかりやすい。
テレビのアクションドラマ見てるみたいやね。あんまり見たことないけど。
縞長サンは、高丸と一緒に機捜車、235に載って、渋谷界隈を担当してる。
年下の高丸の方が階級は上やけど貫禄はある。
しかも、一瞬、一眼で怪しいやつの顔を見つける名人だ。
わしには、そんなん絶対無理だ。
よくあるパターンは、相手の顔を見た途端、知ってる顔やってすぐにわかる場合がある。それでも、名前が出て来いへん場合がほとんどだ。
親しげに笑いかけて、結局名前が思い出せんで、その笑いが凍りついてしまう場合もしばしばだ。
最近は特に、コロナで皆さんマスクをしてるんでよけいわからん。
もしかしたら? 違ってたら失礼やし? なんて迷ってるうちに、視線がどっかへ行ってしまう。
仕事であればこういう能力も鍛えられるんやね。
事件発生。2人が現場に行って、捜査が始まる。
一段落して帰ろうとしたら、縞長サンがコンビニで見かけた男が気になるらしい。
追跡する。
逃げられる。
どうやら爆弾テロで指名手配中の男らしい。建築現場に逃げ込んで人質か?
思わぬ大騒ぎに発展。
手伝おうか?
SITに冷たく追い返された。 面白くない。
しかし、思い出した。容疑者内田はリュックを持っていた。どうもコンビニ近くで交換したらしいという情報をゲット。それでもSITに無視さらた。
こっちはこっちでやろう。
さて、地道に目撃情報を辿っていく。
共犯とは誰か?
新たらテロ計画があるのか?
内田は極左組織に関係があるのか?
防犯カメラに写っている者はいないか?
こちらも事態が少しずつ進んでいく。
話も大きくなっていく。捜査本部までできてしまった。
新たなテロか?
逃すわけにはいかない?
機操に自ら隊? 所轄に本庁?
なんやらややこしい。
敵対するような協力するような。
容疑者は何をしたいのか?
200万円の札束とは?
とてもわかりやすい。
とても面白い。
軽いけど、疲れることなく、楽しめる。
閑話休題。
実は、わしの親父は警察官だった。しかも刑事だった。
キャリアではなくて、叩き上げで試験を受けながら上に上がっていったというやつだ。
夜遅くまで勉強してても、”事件や”って電話があったらすぐに飛び出して行った。
刑事のカッコよさなんてのは、わからへんけど、家族の気持ちはよくわかる。
まあ、それだけの話ですわ。