最近夢中で読んだ本、レスリー・アドキンス、松原一枝

  • 2008年7月8日
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レスリー・アドキンス、ロイ・アドキンス、「ロゼッタストーン解読」
ずーと以前にエジプトに行った時、ロゼッタストーンの話を聞いて、
それがイギリスにいって大英博物館に展示さているというのを聞いていました。
それで、ロンドンに行く機会があった時、まっ先に大英博物館に行ったのです。ロゼッタストーンはまさに入口のところに置かれていて、実は実物大の展示用のものだと思うのですが、以外に大きくはないので
びっくりし、感動もしたものでした。
これが、ギリシャ文字と古代エジプト文字をヒエログリフの3つの言語で
同じことが併記されているので、ヒエログリフを解読することができたのだと
聞いていたのですが、やはり現実はそんな甘いものではなくて、
血のにじむような忍耐と努力と熱意があって初めてできたものだと
いうのがよくわかりました。
シャンポリオンの偉業の実態とこの時代の遺跡、遺物のとりあいごっこ
学者の業績の奪いあい(こんなのは今でもそう?)
こういう実態がよくわかる非常に面白い本でした。
しかし、こういう人が報われずに死んでいく世の中ってダメですね。

松原一枝、「幻の大連」
今は時々大連を訪れています。
大連は日本人に優しくて、住みやすそうだし、食べ物もおいしいけれど
旅をするという感覚がなかなか持てません。
異郷感が薄いのです。
外国に来たという緊迫感や外国人に対する圧力感が少ないのです。
それで、物足りないという気持ちも多分にします。
この本を読んでいると、なるほど昔があるから今があるのだというのが
よくわかります。
よくも悪くも日本人がつくってそれと共に生きてきた街なんですね。

hon08707

毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。