最近夢中で読んだ本、ロバート・M・パーシング

  • 2008年7月15日
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ロバート・M・パーシグ、「禅とオートバイ修理技術」上、下
昔は車を運転するのが好きだった。特に人の殆ど来ない山の中の
曲がりくねった道を限界に近いスピードで走るのは実に爽快だった。
自然の中を縦横に駆け抜けるという感覚と、人と機械がぴったりと
調和して一体になって動いていると実感できる感覚が楽しかったのだ。
確かにオートバイが運転できたら、体を外に曝す部分がもっと大きくなり
人と機械の人の部分をもっと主体的に感じる事ができるのだろうなあと
思っていた。
「イージーライダー」の世界、「ハイウエイスター」の世界がまさにこれ
なんだろう。
ヒッピーやサイケデリック、マリファナ等々、精神の開放と自由を求める
若者達の衝動と重なって時代を動かしてきた、その頃の話がこの本に
重なっているような気がする。
この本の内容は実に難しい。それなのに、これほどのベストセラーに
なったのか。真理を求める事は禅に通じる。そこに真理はあるだろうけど
その行為ゆえに壊れてしまった自らを修復しながら、その内なる自らを訪ねる
旅はあまりにもストイックに思える。
「キツイ」本だ。

hon080715

毎週火曜は、最近夢中で読んだ本です。