熊野古道の旅、中辺路をちょろっと。−27、湯の峰温泉あたり。

湯の峰温泉あたり。

さて、ありがたい壺湯に入らせていただいた。
古代から、湯の峰温泉は湯治場として万人に開かれていたらしい。
らい病や被差別の人たちであっても等しく温泉の治癒力を享受できるということで
そういう中から小栗判官伝説が生まれたのではないかと言われている。

しらんけど。
なにしろ、ありがたい。
ゆっくりではないけどしっかり入らせていただいた。
わしのゆがんだ性格も治るかもしれん。
それにしても、昨日はここから1時間強の大日越えで本宮大社まで行くのをためらって
しまったけど、本宮大社にお参りした人は、湯の峰温泉で疲れを癒やすというのが
当たり前だったそうだ。

ということは昔の人にとって、後、1時間くらいは山越えしても平気だった、何の
問題もなかったということになる。
昔の人はえらかったんやなあって思う。
今はバスや車が頼りだ。
わしもせっかく来たんやから、少しあたりを歩いてみよう。
壺湯のすぐ横にお寺がある。

東光寺というらしい。とても立派なお寺だ。薬師如来のお寺。

チラホラと観光客がいてる。
近くに、渡瀬温泉、川湯温泉があるんで、温泉巡りをしてはる人たちではなかろうか。
不思議と若いカップルが多いみたい。
密を避けて、山の中で観光してはるんやろね。
あいにくの雨やけど彼らには関係がない。
しらんけど。
橋まで戻ると、湯筒が見える。

あそこには高温の温泉が湧いてるのだそうだ。
あそこで卵やら何やらを茹でたりするという、温泉街によくあるやつだ。
でも全く賑わってない。
コロナのせいだ。
見回しても、他にはほとんど何もない。

喫茶店もない。土産モン屋さんすら見当たらへん。
確かに温泉宿はある。営業してそうなとこも沢山ありそうだ。
でも、宿泊客用に営業してる風にみえる。お湯だけでもいけるんかもしれんけど
ふらっと入ってみる気持ちにはならへん。
それなら、渡瀬温泉や川湯温泉に行ってみようか。
帰りがてら車で走る。何となく温泉旅館的な建物が並んでるだけ。
やっぱり、一人やとわざわざ車を停めて、どっかに行くという気持ちにならへん。
ずるずると通り過ぎてしまう。
とうとう、本宮大社の当たりまで帰ってしまった。

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ありがとうございました。