スリランカのお土産にアラキ酒(アラック酒)を頂いた。
椰子の蜜を醗酵、蒸留させて出来た酒だと言う。
良い香りと仄かな酸味のある強い酒だ。
おいしい。
椰子というと熱帯、南洋を思い浮かべる。
そういえば、漂白放浪の詩人、金子光晴のこんな詩がある。
ニッパ椰子の唄
赤錆の水のおもてに、ニッパ椰子が茂る。
満々と漲る水は、天とおなじくらい高い。
むしむしした白雲の映るゆるい水襞から出て、
ニッパは軽く爪弾きしあふ。
こころのまっすぐなニッパよ。
漂白の友よ。
なみだにぬれた新鮮な睫毛よ。
・・・・・・・
漂白の友から醸された酒で、熱い国の熱い夜を想おう。
ロマンを頂いたのだ。
毎週金曜は、酒や茶に関する話です。