九度山暮らしのある日、「揚州八怪展」を見に行った。
ある日、電車の吊り広告が目に入った。「揚州八怪展」があるではないか。
ええなあ、「揚州八怪」は大好きだ。
杭州で勉強したのは沈周あたり、その後の画家、明代から清代の始めにかけて八大山人の
石濤などが大好きな路線。そして揚州八怪。
ええですなあ。とても繊細で味わい深い。中でも、金農、板橋。
滋味が溢れてる。
揚州には一度行ったことがある。とても良いところだ。
今はどうかわからんけど、その時は、上海から鎮江というところまで新幹線で行く。
鎮江は「金山寺」で有名なとこだ。そうあの金山寺味噌の金山寺。雪舟が明に行った時に、
この寺の絵を描いている。その現物を満たさに行ったのだった。
もちろん見ると聞くとは大違いではあるんやけど、とても良い経験だった。
雪舟を感じて帰った。揚州は揚子江を挟んでその対岸にある。
渡ったら、揚州観光だ。まず痩西湖に行った。
とても美しい湖(人造湖)だ。湖といえば、杭州の西湖が超有名やけどそれより
ちょっと小ぶりということで痩ー湖と名前がつけられたのだそうだ。
柳がとても美しい。
それから、鑑真和上が居たという大明寺。
中国らしからぬ仏教的な雰囲気の漂うお寺であった。
そしてやっぱり揚州八怪の記念館って思ったけど、先に行ってた友人から、何も
なかったでと言われ、残念ながらの旅であった。この旅は、色々ありすぎて
後味のよくない思い出となってしまった。
どうやら揚州八怪の佳品は上海美博物館にあるらしい。
今回は、天王寺美術館でやるから縁の深い上海美術館からはさぞかしすごいやつが
出品されるやろうと期待してたら、コロナで無理ということに。
これは残念。とても残念。
それにもめげず友人を誘って出かけていく。
コロナのせいか、あんまり知名度がないんか結構空いている。
見るものにとってはありがたい。
内容はとても良い。
上海博物館からの出品はないものの、国内で結構な佳品を調達してる。
どれも良い。
金農は絵はあんまりなかったけど書がすごかった。
板橋もよかった。
今回は小品に心惹かれるものが多かった。小さくても細かいところまで詳細に描き込んでる。
触発されるところが多い。
ええなあ。
こんなん描けたらええなあ。
とても羨ましい。
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ありがとうございました。